最盛期から半減しつつも、各駅停車から快速急行までの各種別で幅広く運用され、全線で元気に走り回っている小田急の8000形。
160両全車がリニューアルされましたが、施工が長期に渡ったこともあり、その過程で多くのバリエーションが生まれました。

数編成単位でさえ差がある8000形ですが、リニューアル後の各編成を外見の違いで分けた場合、どんなグルーピングとなるのでしょうか。

LED表示器を中心とした変化

2002年度からリニューアルが開始された8000形は、5000形までの施工とは異なり、LED表示器への交換等が行われたことで、外見上の印象が大きく変化しました。
リニューアルは2013年度まで続いたため、その過程で外見にも変化があり、いくつかの大まかなグループが成立していることから、それらを編成単位でグルーピングしていこうと思います。

20201024_01

まずは足回りを界磁チョッパ制御のままとした編成で、車両としてはリニューアル前の状態に最も近いグループです。
編成数は少なく、以下の編成が当てはまります。

・8251F
・8255F

3色のLED表示器であることはその後の編成と同様ですが、スカートの端が欠けているのが大きな違いです。
リニューアル後にこの状態を維持した8000形は、この2編成のみとなっています。

20210320_02

続いては、VVVFインバーター制御への変更が行われるようになり、リニューアルが大規模化した以降の編成です。
界磁チョッパ制御車に近い外見で、以下の編成が当てはまります。

・8253F
・8254F
・8256F
・8257F
・8258F
・8259F

機器の見た目を除くと、スカートの欠けている部分が埋められたことが特徴です。
2600形のようなスカートになり、小さな変化ながら目立つ違いとなりました。

20190630_02

LED表示器がフルカラー化され、イメージを大きく変えたのが次のグループとなります。
方向幕時代に見た目の印象が近くなり、以下の編成が当てはまります。

・8252F
・8260F
・8261F
・8262F
・8266F

フルカラーのLED表示器を搭載する編成は多数派ですが、さらに変化が生じるため、ここでは5編成のみとなりました。
リニューアル後からしばらくは、LED表示器のフォントが明朝体でしたが、後にゴシック体へと変更されています。

目立たないパーツにおける変化

ここからは目立たないパーツの変化へと移りますが、知ってしまうと抜け出せない奥深い世界となります。
小田急が好きでなければ気付きにくく、そもそも気にならないような違いとなってきます。

20220703_01

フルカラーのLED表示器を搭載しつつ、側面の下部にあるOERの切り抜き文字を撤去したグループです。
このグループのみ、4両と6両の編成が混在することも特徴で、以下の各編成となります。

・8051F
・8052F
・8053F
・8054F
・8056F
・8057F
・8058F
・8064F
・8263F
・8264F
・8265F

11編成の大所帯であり、最も多く見かけるタイプの8000形だったことになります。
4両と6両が混在するため、編成数ほど多く感じませんが、外見が揃っているグループでした。

20190119_01

最後のグループとなるのが、車側灯のカバーが透明になった編成です。
4両編成にしか存在せず、以下の各編成が該当します。

・8055F
・8059F
・8060F
・8061F
・8062F
・8063F
・8065F
・8066F

合計は8編成となっており、比較的多数派といえるでしょう。
車側灯が点灯しているかどうかが一目で分かり、逆に消灯時は目立たなくなりました。

おわりに

まとめた違い以外にも、製造時の仕様に由来するものや、前照灯のように後から生じた差異も存在します。
機器や内装の違いも含めれば、他にも多くの違いが存在する状態となっており、リニューアル後は趣味的に面白い車両となりました。