最盛期の半分に減少しつつ、車齢が40年を超えても活躍を続ける小田急の8000形。
西武に譲渡されるといった動きもある中、最近は廃車が進まなくなっており、陣容に変化がない状況が続いています。

そんな中、今後の動向が注目されていた8064Fが重要部検査を行い、近々における廃車の候補から外れました。

無事に検査を通された8064F

譲渡対象ではなく、用途が限られる状態となっている4両編成ですが、8000形を10両で運行するにあたっては欠かせない存在です。
保有車両を減らす際には、もったいないと感じるような廃車もありましたが、2024年には残る4両編成に相次いで検査が行われます。

各編成が次々に検査を通される中、8064Fだけは例外という状況が続いており、次の廃車候補として予想されていました。
2025年になってもそのような状態が続いていましたが、先日無事に重要部検査が行われたため、当面は活躍することとなりそうです。

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8064Fは、相方である8264Fを事故によって失い、それ以降は3000形と組んで活躍することが多くなりました。
現在は8260Fを相方としてはいるようですが、組まれていることは少なく、3000形と10両で走る姿が目立つ編成です。

進まなくなった8000形の廃車

1000形の未更新車が全車引退して以降、5000形による本格的な置き換え対象となった8000形ですが、最近は明らかに廃車のペースが落ちています。
コロナ禍の減便により、保有車両数の削減が進められていた際には、着々と本数を減らしている状況でしたが、2024年11月に8257Fが廃車になって以降、新たな動きはありません。

元気に活躍を続ける8000形ですが、車齢は40年前後という編成ばかりであり、一般的な廃車の時期に到達しています。
一方で、過去に徹底的なリニューアルを行った経緯からか、まだ走れなくはないというような状態であるのも事実で、それが西武への譲渡に際しての決め手にもなったようです。

2025年度は5000形が1編成だけ増備されますが、小田急への入線がいつ頃になるかは不明です。
仮に年度末に近い入線だった場合、2025年度は8000形の廃車が行われない可能性が高くなります。
3月に行われたダイヤ改正では、千代田線との直通列車による輸送力増強が図られており、8000形の廃車時期は若干後ろに倒れたのかもしれません。

廃車が一段落したようにさえ感じる最近ですが、安心できるのかというと、必ずしもそうではありません。
4両編成の検査時期が集中しているということは、廃車されるタイミングも集中する可能性があるためです。
2024年に相次いで4両編成の検査が行われたということは、2026年度からペースが上がる可能性もあるでしょう。

嵐の前の静けさともいえる今ですが、気になるのは6両編成の動向です。
西武に譲渡する関係で、廃車の時期が集中するのは避けそうにも思いますが、運んだうえで改造待ちの待機状態になる可能性もあり、2026年度以降の動きはどうなっていくのでしょうか。

おわりに

8064Fに検査が行われたことで、2025年度に廃車がない可能性さえ出てきた8000形。
しかし、これで安泰ということはないため、今という時間を大切にしたいものですね。