リニューアルの際に組み替えや廃車が行われ、現在は消滅してしまった小田急1000形の6両編成。
ワイドドア車を除けば、最盛期には6編成が在籍していましたが、今も残るのは10両固定編成化された車両のみとなっています。

10両化を強く推進する時期に重なり、先頭車の中間車化を行いつつ、途中で10両化が中止となった経緯が1000形にはありますが、6両編成を残したほうがよかった可能性について考えてみたいと思います。
3000形の6両と組み、10両で運行することが念頭にあったものと思われますが、8000形とは違い8両でも運行可能な仕様となっています。
リニューアルが進むと、元々10両を組んで走ることが多かった4両と6両は、先頭車を中間車化することで、10両固定編成とする改造が行われることとなりました。
この流れの中で1095Fと1096Fが登場しますが、この2編成のみで中間車化を伴う改造は終わってしまいます。
何らかの事情により、先頭車を中間車化してまで10両化をするメリットが薄れ、方針転換が図られたのでしょう。
最終的には、1000形のリニューアル自体が途中で中止され、一部は廃車という運命を辿ることとなりました。
廃車の過程で中間車化をしない10両固定編成も組まれ、各編成から寄せ集めた車両を活用し、1097Fも登場しています。
結果論ではありますが、中間車化をせず、全編成をリニューアルしないことを前提にした場合には、6両編成を6本のまま残したほうがよかったように思います。
2022年のダイヤ改正において、小田急は町田以西を走る6両の急行を増やしました。
コロナ禍を経た需要の変化に対応したもので、賛否両論がある部分ではありますが、結果として6両編成の車両を活用するシーンは増えたことになります。
6両編成の主力である3000形は、3251Fから3277Fまでの27編成が在籍しており、現在はこれに8000形で残る編成も加わります。
8000形は10両で走ることが基本で、遠くない将来に引退することを踏まえると、最終的に6両は3000形のみになる可能性が高いでしょう。
一方で、6両が単独で走る運用は24となっており、3000形の編成数だけではやや苦しいともいえます。
このような現状を踏まえた場合、1000形の10両固定編成化は行わず、6両編成をそのままの状態でリニューアルしていれば、全編成の貫通化は達成できませんが、柔軟性の面で重宝したように思うのです。
そして、4両編成を追加で5本程度造って合計を12本にしておけば、普段は4両と6両を繋いだ10両を6本、4両を2編成繋いだ8両を1本、箱根登山線に4両単独で4本とできました。
柔軟性に乏しい現状からすると、多少の無駄はありそうなものの、運用はしやすそうに思います。
リニューアルが始まったのは10年以上前ですが、さすがにこの未来は予想できなかったのでしょうね。
どこかのタイミングで6両編成の新造がありそうですが、いつのことになるのでしょうか。
ワイドドア車を除けば、最盛期には6編成が在籍していましたが、今も残るのは10両固定編成化された車両のみとなっています。

10両化を強く推進する時期に重なり、先頭車の中間車化を行いつつ、途中で10両化が中止となった経緯が1000形にはありますが、6両編成を残したほうがよかった可能性について考えてみたいと思います。
中途半端に終わった1000形のリニューアル
2014年度から開始された1000形のリニューアルは、編成数が多い4両から進められました。3000形の6両と組み、10両で運行することが念頭にあったものと思われますが、8000形とは違い8両でも運行可能な仕様となっています。
リニューアルが進むと、元々10両を組んで走ることが多かった4両と6両は、先頭車を中間車化することで、10両固定編成とする改造が行われることとなりました。
この流れの中で1095Fと1096Fが登場しますが、この2編成のみで中間車化を伴う改造は終わってしまいます。
何らかの事情により、先頭車を中間車化してまで10両化をするメリットが薄れ、方針転換が図られたのでしょう。
最終的には、1000形のリニューアル自体が途中で中止され、一部は廃車という運命を辿ることとなりました。
廃車の過程で中間車化をしない10両固定編成も組まれ、各編成から寄せ集めた車両を活用し、1097Fも登場しています。
6両編成を残した場合に予想される未来
リニューアルが途中で中止され、4両と10両に再編された1000形ですが、中途半端な存在となってしまった印象は拭えません。結果論ではありますが、中間車化をせず、全編成をリニューアルしないことを前提にした場合には、6両編成を6本のまま残したほうがよかったように思います。
2022年のダイヤ改正において、小田急は町田以西を走る6両の急行を増やしました。
コロナ禍を経た需要の変化に対応したもので、賛否両論がある部分ではありますが、結果として6両編成の車両を活用するシーンは増えたことになります。
6両編成の主力である3000形は、3251Fから3277Fまでの27編成が在籍しており、現在はこれに8000形で残る編成も加わります。
8000形は10両で走ることが基本で、遠くない将来に引退することを踏まえると、最終的に6両は3000形のみになる可能性が高いでしょう。
一方で、6両が単独で走る運用は24となっており、3000形の編成数だけではやや苦しいともいえます。
このような現状を踏まえた場合、1000形の10両固定編成化は行わず、6両編成をそのままの状態でリニューアルしていれば、全編成の貫通化は達成できませんが、柔軟性の面で重宝したように思うのです。
そして、4両編成を追加で5本程度造って合計を12本にしておけば、普段は4両と6両を繋いだ10両を6本、4両を2編成繋いだ8両を1本、箱根登山線に4両単独で4本とできました。
柔軟性に乏しい現状からすると、多少の無駄はありそうなものの、運用はしやすそうに思います。
リニューアルが始まったのは10年以上前ですが、さすがにこの未来は予想できなかったのでしょうね。
おわりに
固定編成化を進めたことで、最近は車両のやり繰りに少し苦労している印象があります。どこかのタイミングで6両編成の新造がありそうですが、いつのことになるのでしょうか。


コメント
コメント一覧 (36)
ワタシダ
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ワタシダ
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※座れないことは多いですが
開成ー小田原の間の有効長の問題もありますし、万一10両にしても明らかに過剰輸送ですし、停車できない分新松田ー小田原各駅停車の運転せざるえなくなり、また江ノ島線との兼ね合いもあって今後も6両のままだと思います。
利用客の減ってる駅の有効長伸ばしてまで10両を運転するのは無駄。
そもそも論ですが10両にしたからって相模大野で乗り換え問題発生しますし、6両急行半数近くの利用客は本厚木か海老名で降りますから…
新宿行く時は江ノ島線沿線に住んでた時みたいに、相当急いでない限り快速急行の時間に合わせて出かけます。
町田より東に住んでる人には走ってないだけにあまり実感が湧かないと思いますが、6両編成って結構大事なんですよね。
これが10両固定だけになりましたら経費圧迫からの車両削減で減便になってしまうかもしれないですし…
ワタシダ
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ワタシダ
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この時点で8000形は残る6連2本を最後に更新を打ち切り1000形の更新に着手し、8000形4連は3000形6連への増結で置き換え…としていれば史実のように8000形については中間運転台を持て余すこともなく、また1000形の6連も8000形6連ともども生きながらえていたかもしれません
(どっちにしろ8251F・8255Fはのちに置き換え対象とされると思いますが)。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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将来的には新宿から直通便全車を小田原・藤沢止まりにして、そこから先の並結運用は廃止するとか
ぶっちゃけこの記事とコメントを見ててJR313系の併結運用を思い出しながらふと思ったのが
妄想を承知で個人的な趣味で言うと、5000形の貫通扉顔もちょっと見てみたくなったり……
ワタシダ
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7本は完成して残り8本です。
ワタシダ
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ワタシダ
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6両編成が足りないなら、西武に8000形を譲らないでしょう。
ワタシダ
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コロナの影響で遅れているだけです。
ワタシダ
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現状、1000形は4両と10両のみですが、あの事件がなければまた違った未来があったのではないかと感じます。
ワタシダ
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6両と4両は必要ですから、現存車両が使えなくなれば、嫌でも新造なり組み換えをする時期は来ますよね。
ワタシダ
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現実問題としてはA運用は24あり、3000X6は27編成しかないです。不測の事態で6両が不足して運休が発生するのを一番心配します。8000X6で西武譲渡の対象でなさそうな8253F、8258Fをもう少し使い続けるのでしょうか?
3000X6で更新対象でなかった3251-3262Fもどうするのでしょうか(特に車体も異端車の3251-3254F)。
ワタシダ
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町田-小田原間の6両運用が今後どのくらい続くかわからないので、
動向見ながら変化があるダイヤ改正で必要な車両を新車として順次投入していけば良かったのかと。
それこそ8000形は古いけど、まだ十分走れると思うので、
今後伊勢原に大野検車区が移動になって運行形態が変わる可能性もあるし、
コロナからある程度時間が経って客の動向も落ち着いてくると思うので
それまでの繋ぎとして8000形を使い続けるという選択もありだったと思う。
それこそ10両でも使えるし6両でも使えるし。
ワタシダ
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ワタシダ
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あと6両と4両を3本ずつ追加更新する手間も発生して恐らく3000形3次車以降の更新が2024年くらいまで回されてしまう問題も発生し、正直3次車が18歳という比較的通勤車では若い時から更新をさせて少し母数を削ってもなお多い3000形の延命をさせたい小田急の思惑に合致しない気がします。
なのである意味今のが苦しいけど正解かもしれません。
ワタシダ
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コロナが絡んで需要予測がしづらくなると、車両新製や修繕の数と時期を調整するのもさらに大変でしたね…。
ワタシダ
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ワタシダ
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今後、小田急をはじめとする関東大手私鉄ではこうした短編成をどうするかが今後の課題となりそうやと言えますね。
ワタシダ
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リニューアルが終了し8000形が撤退した後A運用24本・1000形との併結1運用を3000形だけで回すと25本運用2本予備となるので回せなくはないように思います。(横浜線は26本運用2本予備なので)
ワタシダ
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ワタシダ
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