東京メトロの千代田線に乗り入れる列車のみとなり、昔よりかなり停車駅が増加した小田急の準急。
従来の停車駅パターンは通勤準急に引き継がれ、朝とそれ以外で性格を変える列車となっています。

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そんな準急ですが、2025年のダイヤ改正において、喜多見駅と和泉多摩川駅も停車駅に加わりました。
経堂駅以西では各駅停車化した準急ですが、所要時間に変化はあったのでしょうか。

停車駅がさらに増えた準急

小田急の準急といえば、全体の本数としては少ないものの、新宿寄りの区間で急行を補完する役割を担う列車でした。
経堂駅への停車有無という違いはありましたが、向ヶ丘遊園駅から各駅停車になる列車というイメージが強く、急行が通過する駅の強い味方だったともいえます。

以前の準急は、現在のように千代田線との直通運転を行う列車に加え、新宿発着の列車も設定されており、時期により設定本数は変動してきました。
1964年の段階で、向ヶ丘遊園駅以西を各駅停車とする基本パターンが確立され、複々線が完成する2018年のダイヤ改正まで、大枠の位置付けは変わっていません。

通勤準急が設定された2018年からは、千歳船橋駅、祖師ヶ谷大蔵駅、狛江駅の各駅が準急の停車駅として加わり、各駅停車寄りの優等列車となっています。
2025年からは、喜多見駅と和泉多摩川駅にも停車するようになり、結果的に経堂駅を境に各駅停車化する列車となりました。

ダイヤ改正の前後における所要時間の変化

停車駅が増加し、各駅に停まる区間が長くなった準急ですが、所要時間にはどのような変化があったのでしょうか。
待避の影響を受けにくいことから、代々木上原駅から向ヶ丘遊園駅間の所要時間について、ダイヤ改正の前後で見比べてみることにしました。

まず、2024年のダイヤでの所要時間ですが、20分から25分程度となっており、列車によって差がある状態となっています。
本数が少ないため、単純には比較できませんが、上り列車のほうが若干所要時間が短い傾向があるようです。

続いて停車駅が増えた現行のダイヤにおける所要時間ですが、こちらも20分から25分程度で変わっていませんでした。
つまり、停車駅の追加による所要時間の増加はなかったといえます。
複々線区間内とはいえ、2駅に追加で停車するようになりながら、変化がないというのは興味深いところです。

これが何を意味しているのかというと、準急の走りにはかなり余裕が持たされていたため、停車駅が増えた分を容易に吸収できてしまったということになります。
2018年以降の準急は、複々線区間内をのんびり走る列車となり、主要駅の停車時間も長かったことから、このような結果となったのでしょうね。

おわりに

停車駅を増やしつつも、所要時間の面では大きな変化がなかった準急。
念のため各駅停車の所要時間も軽く確認しましたが、準急の遅い列車とはほぼ同じであるという、割と衝撃的な結果となっています。