3路線が乗り入れ、近年は周辺を中心に発展が続く海老名駅。
JR東日本の相模線は少し離れていますが、小田急と相鉄は改札口が近く、ラッシュ時を中心に多くの利用者が乗り換える光景が見られます。

相鉄の海老名駅では、2026年度末の完成を目指し、駅舎の改良工事が進められています。
工事の進捗に合わせ、8月23日に中央改札口の変更が行われる予定ですが、現地の様子はどうなっているのでしょうか。

小田急との乗り換え導線に変化

直通運転が行われていた時期もあり、意外と歴史的な繋がりが深い小田急と相鉄ですが、近年は都心方面への輸送という面でライバル関係にもなりつつあります。
現在は線路も繋がっておらず、それぞれが独立した駅舎を構えますが、相鉄の駅では2015年から改良工事が行われており、少しずつ姿を変えている状況です。

改良後の駅舎は3階建てとなり、2階部分に改札口が増設される予定で、乗り換えも含めた混雑の解消が図られます。
現地で乗り換えの様子を見ていると、電車の到着時には人で溢れており、改良後にはそういった状態が改善するものと思われます。

工事の進展に伴い、8月23日には中央改札口の変更が予定されています。
変更まで約1ヶ月程度となりましたが、現地の様子はどうなっているのでしょうか。

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小田急の中央改札を出て左に曲がると、このような状態となっていました。
開放に向けての仕上げ中といった様子で、利用開始後は便利になりそうです。

付近にはセブンイレブン等がありましたが、少し前に閉店や移転が行われました。
乗り換えの導線部分となることから、通路を広げるものと思われ、それに先立つ動きだったということなのでしょう。

長くなってしまった工期

今回の変更は、完成状態になるものではなく、2階部分は一旦出場専用の改札となります。
つまり、相鉄から小田急に乗り換える際には通れるものの、小田急から相鉄に乗り換える際には、引き続き1階を通る必要があります。
9月6日には1階の改札を移設する予定もあり、段階的に整備を進めていくようです。

改良工事の着工から既に10年が経過していますが、工期が長くなっているのには理由があります。
元々は2020年の完成予定で、それが2022年に変更されていましたが、2021年に基礎杭の先端不良が見つかり、現在は2026年度の予定となっています。

今後は通路部分等を中心に工事が進められる予定で、完成すれば駅構内の回遊性は大きく向上する見込みです。
小田急との乗り換えもしやすくなるため、工事の完了まであと少しの我慢といったところでしょうか。

おわりに

ずっと工事をしている印象がある相鉄の海老名駅ですが、完成まであと少しという段階になりました。
途中で想定外の事態も発生したわけですが、このまま無事に完成へと進むことを願うばかりです。