起点の新宿駅から遠く離れながらも、小田急線内で3位の乗降人員を誇る町田駅。
1日を通して多くの列車が発着し、その度にホームや階段は利用者で溢れています。

そんな町田駅のホームには特徴的な丸窓があり、その中にエスカレーターが見えるのが印象的です。
エスカレーターだけの不思議な空間ですが、これはどういったものなのでしょうか。

町田駅のホームから見えるエスカレーター

待避線を備える町田駅は、駅自体が建物の中を貫通する面白い構造となっています。
小田原方の一部が外に出てはいるものの、ホームも建物の中に設けられており、電車が通り抜けていく光景が見られます。

建物の中にあるため、待避線の外側は壁に覆われている状態ですが、一部には窓が設けられています。
しかし、その窓は外が見えるものではなく、建物の中にあるエスカレーターだけが見えている状態です。

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実際の様子はこのようになっており、丸窓の向こう側には交差するエスカレーターが見えます。
町田駅を利用する方にはおなじみの風景だと思いますが、初めて見た場合は気になるのではないでしょうか。
エスカレーターを人が通ることもあるため、電車を待っている時に油断していると、うっかり目が合ってしまいそうにもなります。

小田急百貨店の構造が生んだ面白い空間

中を通った経験がないと、どういったものなのかがよく分かりませんが、ここは町田駅の構造が生んだ面白い空間となっています。
前述のとおり、建物の中を線路が通っている町田駅ですが、小田急百貨店と駅が一体化したような造りとなっている関係で、エスカレーターのみの階が存在しているのです。

町田駅は2面4線の配線となっているため、それなりにホームがスペースを使っています。
このような事情から、ホームがある階には売り場を設置する余地がなく、エスカレーターのみがあるという状態が生まれました。

この空間が面白いのは、エスカレーターで通るだけではなく、乗り降りをする場所であるという点です。
きちんと床があり、一度降りて別のエスカレーターに乗り換える必要があるため、ただ通過しているだけではありません。
この階で降りて電車を眺めていることもできますが、さすがにそれをしている人はそうそういないように思います。

階の表示も面白く、2階の上にあるにもかかわらず、3階とはなっていません。
表記上はM2階とM3階となっていますが、フロアガイド等には載っていないため、あくまでも2階の上は3階です。
エスカレーターに乗っていると、いきなりフロアガイドとは違う階が出現するため、初めての場合は若干戸惑うかもしれません。

おわりに

ホームから見えるため、やや気になる存在となっている丸窓の中の不思議な空間。
あえて窓を設けて見えるようにしたのは、なかなか面白いアイデアでもありますね。