登場時は4両と6両が在籍し、後の組み替えにより全編成が6両となった小田急1000形のワイドドア車。
先頭車の中間車化を伴う組み替えで、改造部にはかつての痕跡がしっかりと残っていました。

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活躍した期間が意外と短い4両編成ですが、通常は他の編成と組んで8両で使われていました。
ワイドドア車だけで8両を組むこともできますが、実際に走ったことはあるのでしょうか。

4両を2編成繋いだ1000形

現在は僅かに7編成のみとなってしまいましたが、1000形で最も編成数が多かったのは4両でした。
これは近郊区間の各駅停車を8両化することが目的にあり、4両編成を2本繋いで運行していくこととなります。

1000形の4両編成は、最終的にノーマルドア車が19編成、ワイドドア車が6編成となり、合計25編成もの陣容となりました。
異なる用途に使われる編成もありましたが、多くは2編成を繋いで8両となり、主に新宿から本厚木間を各駅停車で往復する日々を過ごしていきます。

その後、中間に先頭車が入ることによる無駄を削減するべく、小田急は8両固定編成化を推進しました。
3000形の増備により、1000形を2本繋いだ8両編成は数を減らし、やがてほとんど見ることができなくなっていきます。
未更新車が引退した現在、予備車のような扱いで8両編成を見ることができますが、以前に比べればかなり珍しい存在となりました。

ワイドドア車だけの8両は存在したのか

多くが8両を組んで活躍した1000形の4両ですが、ワイドドア車は基本的に新宿方に繋がれていました。
公式な見解はなかったと思いますが、混雑が激しい新宿方に配置することで、少しでも乗降をスムーズにすることを狙っていたものと思われます。

8両を組んだ際のペアについては、よく見られる組み合わせというのはあったものの、現在の8000形のように末尾の番号を揃えるといったことはありませんでした。
検査のタイミングや走行距離の関係だったのだと思いますが、組み合わせが変わる楽しみがあったことになります。

そこで気になるのは、ワイドドア車同士を組み合わせた8両の存在です。
登場して間もない頃に、10両全てがワイドドア車という定期列車はありましたが、8両についてはどうだったのでしょうか。

前述のとおり、8両を組む場合のワイドドア車は新宿方に配置され、小田原方にはノーマルドア車が繋げられていました。
しかし、ワイドドア車同士という実績がなかったわけではなく、事例としては存在しています。
記録がきちんと残っているものとしては、ドアの幅を縮小した後に、1555Fと1556Fを繋いだ8両が比較的長く走っており、小田急ファンを騒がせることとなりました。

おわりに

ドアの幅を縮小したことで、ワイドドア車はほぼ2000形と同じ使い方ができるようになります。
新宿方に配置する基本が維持されたものの、続いて行われた6両への組み替えにより、結局は4両のワイドドア車自体が過去のものとなってしまいました。