大規模改良工事が進められ、終端部側を中心に変化が激しくなっている小田急の藤沢駅。
一方、JR線連絡改札口がある跨線橋付近は、第2期として工事の時期が分けられているため、今も以前と変わらない雰囲気を保っています。

そんなJR線連絡改札口ですが、2026年3月にICカード専用化が実施される予定です。
改良工事の最中に変更されることとなりますが、どんな背景があるのでしょうか。

ICカード専用化されるJR線連絡改札口

小田急の藤沢駅には、終端部側にある改札口とは別に、JR線連絡改札口が設置されています。
改札口は跨線橋内にありますが、それなりの幅が確保されている状態で、両線の乗り換え客が多いことを物語っているといえるでしょう。

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自動改札機が多く並び、電車が到着すると乗り換え客が行き交いますが、タイミングによっては閑散とした様子も見ることができます。
改札口が設置されている跨線橋は、過去に改良を行って拡幅した経緯がありますが、階段の幅等は十分ではないため、電車の到着時には人の詰まりが避けられない状況です。

現在のダイヤでは、藤沢駅を境に運行が分断されているため、跨線橋には小田急線内での乗り換え客も流れるようになりました。
そのような課題も踏まえてか、大規模改良工事では第2期に跨線橋付近もコンコース化され、導線の整理が行われる予定となっています。

第2期の工事はまだ先ですが、それとは別にJR線連絡改札口ではICカード専用化が実施予定です。
時期は2026年3月の予定となっており、ダイヤ改正のタイミングに合わせるものと思われます。

運用が変更される背景を考える

第2期の改良工事を待たず、ICカード専用化が行われるJR線連絡改札口ですが、それだけ切符等を使う方は減っているということでしょう。
切符の利用率は既に1割を切っているといわれ、多くの方がICカードを使用して改札を通過するのは、日本の都市圏ではおなじみの光景です。

ICカードが登場する以前は、自動改札機の全てが切符の投入に対応していましたが、近年は一部の通路にのみ機器が設置されています。
切符に対応するには駆動部分が欠かせず、メンテナンスの手間も発生することから、最小限にする方向となっているのでしょう。

近年はさらに踏み込み、新設の改札口をICカード専用とする動きもみられていました。
メインではない改札口で採用されていますが、ないよりはあったほうがよいこともあり、利用者にとってもプラスの動きとなっています。

藤沢駅での変更の背景に、コストダウンという面があるのは否めませんが、もう少し複雑な事情もありそうです。
前提として、切符の利用率が1割を切っている現状を踏まえれば、できる限りの移行を促したい面もあるのでしょう。

工事が進む藤沢駅では、ホームが狭くなっているような場所も増加し、駅構内での移動も詰まるケースがあります。
JR線連絡改札口でトラブルが発生した場合、係員が駆けつけなければいけないケースもあると思われますが、切符は詰まり等を起こすことがあるため、そういった対応を考えての面もあるのかもしれません。
人員不足という課題もあることから、こういった動きは今後加速していきそうですね。

おわりに

時代の変化もあり、一見すると改悪と見えるような動きがあることは、否定できない事実だと思います。
しかし、そういったものを全て維持した場合、運賃に反映されてくることも想定され、広い視野で考える必要性を強く感じる今日この頃です。