かつては藤沢宿の商業的中心地として栄え、駅名にその歴史を残す小田急の藤沢本町駅。
各駅停車しか停まらない駅ですが、周辺には歴史を感じる風景が現在も残っています。

そんな藤沢本町駅ですが、駅に隣接する藤沢本町1号踏切の廃止と、西口改札の新設が進められる予定です。

駅に隣接する踏切の廃止と西口改札の新設

藤沢本町駅には、ホームの藤沢方に踏切が隣接しています。
少し前に掲出が始まった小田急のポスターにも使われており、利用者は無意識に存在を認知しているのではないでしょうか。

印象的な風景だからこそ、ポスターに使われたともいえる踏切ですが、駅に隣接することによる課題を抱えています。
改札口が下り線側にしかないため、無理な横断が発生しやすくなっており、電車が停まったり事故になったこともあるそうです。

このような状態を解消すべく、線路の上を通る自由通路を新設のうえ、藤沢本町1号踏切を廃止することとなりました。
同時に西口改札を新設し、上り線側からもホームに直接入れるようにすることで、利便性も確保する予定となっています。

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現地には案内が掲出されており、全体像が分かるようになっています。
周辺を通る道路の拡幅もセットで進められることから、見慣れた風景は大きく変わることになりそうです。

こういった改良工事では、橋上駅舎化されるケースが多いものですが、駅自体の基本はそのままのようで、自由通路は駅舎と別に設置されます。
西口改札の新設だけで済まさず、踏切の廃止にまで踏み込んでいるのは、下り列車を目指す直前横断等を防ぎきれないからなのでしょう。

藤沢本町1号踏切の様子

せっかく現地を訪ねたということで、藤沢本町1号踏切の様子を見てきました。
地形や周辺の道路に合わせ、印象的な風景が展開される踏切でもあります。

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上り線側から見た風景は、このようになっています。
踏切を渡った先を左に曲がると改札口で、このような位置関係が直前横断等を誘発しやすく、長年に渡って課題を抱えている状態でした。

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踏切を渡り、今度は下り線側から見てみます。
以前は時間帯を指定して自動車の通行が規制されていましたが、現在は終日通れなくなっており、進入防止も図られていました。

渡った先では、藤沢652号線が上部を通っており、このような配置が印象的な風景を生んでいる面もあります。
踏切の廃止と同時に、藤沢652号線の拡幅も今後行われるため、道路下のトンネルもかなり長いものとなりそうです。

おわりに

藤沢本町駅に隣接し、利用者の生活を支えてきた藤沢本町1号踏切。
小田急の中では特徴的な踏切でしたが、また一つそんな風景が過去のものとなります。