2023年末に現役を引退し、喜多見検車区内に留置された状態が続いている小田急の50000形(VSE)。
休車扱いで現在も車籍は残っているといわれ、2年近く動きがない状態が続いています。

ロマンスカーミュージアムに収蔵し、展示車両として活用されることが検討されているようですが、今後どうなっていくのでしょうか。

引退後は留置状態が続くVSE

定期運行を終えた後、波動用として大活躍したVSEは、2023年12月10日をもって完全に引退しました。
通常であれば、役目を終えた車両はすぐに廃車となり、多くは解体という運命を辿ることになりますが、VSEは現在も全車両がそのままの状態で残っています。

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屋内であるため、通常はその様子をうかがうことはできませんが、2編成のVSEは揃って喜多見検車区内に留置されています。
ツアー列車等で喜多見検車区内に入線した際には、その姿を見ることができるようですが、最近はそういった機会も少なくなりました。
考えすぎなのかもしれませんが、何らかの事情により、VSEを見せないようにしているとさえ感じなくはありません。

喜多見検車区内に留置されているVSEですが、静態保存の状態にあるのかというと、そういうわけではないようです。
引退後からは休車の状態が続いているようで、車籍を残しつつ喜多見検車区内で留置状態ということになります。

車籍を残しているのは、最終的に自走させるためではないかと思われますが、2年近くそのままの状態というのは、小田急において珍しい事象です。
一方で、さすがにそろそろ動きがあるような気もしていますが、どうなりますでしょうか。

動きがないロマンスカーミュージアムでの展示

長く留置状態が続くVSEの今後は不透明ですが、ロマンスカーミュージアムでの展示については、小田急が検討中であることを公表しています。
ロマンスカーミュージアム内には、車両を追加できそうなスペースが予め用意されており、展示すること自体は既定路線なのでしょう。

小田急とは線路が繋がっていないロマンスカーミュージアムですが、10000形(HiSE)が展示されている位置の背後は、車両の搬出入が可能な構造となっています。
通常はシャッターが閉められていますが、そこを開けばVSEの収蔵自体は比較的容易であり、2年近くに渡って動きがないのは少々不思議です。

そこで私が気になったのは、小田急が用いている検討というワードの選定で、既定路線を意味するかのようにスペースがありながら、あえて名言はされていないという点です。
何が言いたいのかというと、検討はもう少し広い意味でとらえることができるため、ただ車両を収蔵するだけではなく、VSEを展示車両として追加するにあたって、ロマンスカーミュージアムをどうしていくのかという点も含むように考えています。

最近のロマンスカーミュージアムは、以前と運営方針が変化しているようにも感じられ、VSEの収蔵に合わせて車両の位置を入れ替える等、何かを考えている可能性があります。
車両の位置はそのままであっても、見せ方の変更等を含めた調整等を行う可能性もあり、ただ入れるだけではないのかもしれません。
そういった検討が行われているとしたら、2年近く表立った動きがないというのは分かるような気もします。

海老名といえば、保存庫の中にある通勤型車両の今後も気になります。
さすがに展示車両の一部を入れ替えることはしないと思いますが、心のどこかでそんなことも期待してしまうのは私だけでしょうか。

おわりに

引退から時間が経過しつつも、いまだに喜多見検車区内で留置状態となっているVSE。
これ以上時間が経過してしまうと、収蔵時の話題性も低下してしまうように思いますが、2025年度中に何らかの動きがあるのか、これからも目が離せない状況が続きそうです。