東急田園都市線との乗り換え駅で、特急以外の列車が全て停車する小田急の中央林間駅。
日々改良工事が進められており、スローペースながら各所に変化が生じています。

2025年2月8日より、上りホームでは迂回通路の使用が開始されていますが、これは何を目的に設置されたのでしょうか。

上りホームに設置された迂回通路

田園都市線の接続により、乗り換え駅という役割を担うことになった中央林間駅ですが、利用者の増加に設備の拡充が追いついていない状態となっていました。
そういった課題を解決すべく、2019年度より改良工事がスタートしており、改札口の新設やホームの拡幅、ホームドアの整備等が順次進められています。

ホームの拡幅という観点においては、上りホーム側において迂回通路が新設され、2025年2月8日に使用を開始しました。
先日訪ねた際に現地の様子を見てきたため、どんなものなのかを確認してみたいと思います。

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まずは通路の出入口です。
正確には、藤沢寄りの出入口と表現したほうがよいでしょうか。
階段の裏にあたる部分に設けられており、後から造られた感が満載な通路となっています。

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迂回通路であるため、当然反対側にも出入口がありますが、こちらは通路に対してかなり広めになっています。
階段に隣接しているため、人の流れが交錯しないように広く造られているのでしょう。

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通路自体はこのようになっており、そこまで広いものではありません。
階段との位置関係が分かると思いますが、やや力業で解決したようにも感じました。

利用者の滞留を抑制するための迂回通路

階段付近は、ホーム上の通れる部分が狭くなってしまうため、多くの駅で混雑の一因となってしまう面があります。
迂回通路の目的は、混雑時における利用者の分散ですが、もう少し背景を見ていくことにしましょう。

中央林間駅の場合、上りホームと南口との行き来は、下層階に繋がる階段を利用するのが一般的です。
この階段を藤沢方面から利用する場合、どうしても狭い部分を通らねばならず、そこに利用者の滞留が発生しやすくなります。

改良工事に合わせて、中央林間駅ではホームドアの設置も行われましたが、安全性が向上する一方でさらに通れる部分は狭くなりました。
点状ブロックより外側を歩くことは避けるべきですが、混雑時にはそこを歩くことで人が流れていた側面もあるため、なかなか難しい問題といえます。

迂回通路の設置は、必要悪として存在した通れる部分の縮小に対しても、一定の意味を持つものなのだと思われます。
一つ気になるのは、ホームに隣接していながらも別の通路とされたことで、間に架線柱が存在してはいるものの、違和感がないともいえません。

改良工事においては、今後階段の移設やエスカレーターの新設も予定されており、それが通路として分けられた理由なのでしょうか。
エスカレーターの存在はありがたい反面、利用者の滞留を助長する面も多少はあるため、それも迂回通路が必要になった理由の一つなのかもしれません。

おわりに

迂回通路の設置により、混雑の解消を図ることになった中央林間駅。
まだ改良工事は続いていますが、最終形態はどのようになっていくのでしょうね。