小田急の車両検修施設としては最も新宿寄りにあり、1日を通じて多くの車両が出入りする喜多見検車区。
全国的にも珍しい屋内型の車庫となっており、車両を外から見ることはできない構造となっています。

そんな喜多見検車区ですが、留置スペースの上部は人工地盤となっており、きたみふれあい広場という公園が設けられました。
車庫の上にある公園として有名ですが、いったいどんな場所なのでしょうか。

高くて広い緑が多い公園

喜多見検車区上にあるきたみふれあい広場は、屋上を緑化した世田谷区立の公園で、1997年に開園しました。
面積は38,824.83㎡で、東京ドームの8割ほどの広さのようです。

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留置スペースの上にあるため、公園自体は細長くなっており、野川に沿うように配置されています。
高さは地上から10mほどありますが、隣接する遊歩道からは植栽で建物の壁を見えにくくし、極力人工物を目立たないようにする配慮がされました。

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実際の風景はどうなっているのかというと、人工地盤上とは思えないほど緑が豊かな公園です。
木は大きく成長し、寝そべりたくなるような広場があり、訪ねた際も子供たちが元気に走り回っていました。

少しもったいない電車との関係

公園の中にいると、そこが人工地盤上であることを忘れてしまいそうになりますが、下では小田急の車両が休んでいます。
成城学園前駅での折り返しにも使われるため、比較的車両の出入りは多い場所ですが、公園からはどのように見えるのでしょうか。

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駅に繋がる線路は南側にあり、このようになっています。
正直なところ、せっかく電車が見える場所に公園があるのに、少々もったいないと思う状態でした。
写真ではもっと近付けるように見えますが、柵の手前にも柵が設けられているため、これ以上は進むことができません。

公園ができた当時は、今ほど子供たちに鉄道を絡めようとする取り組みはなく、こうなること自体は普通のことだったものと思います。
安全上の配慮も必要で、あえて近付けないようにした面もあるのかもしれません。

開園から25年以上が経過した現在、自然と電車を上手く調和させることで、子供たちがより楽しめる空間にすることはできないのでしょうか。
お金がかかることであり、簡単なことではないと理解していますが、電車が好きな子供を持つ親からすると、そんな場所があれば嬉しいようにも思いました。

おわりに

人工地盤上とは思えない緑が広がり、地域に溶け込んでいるきたみふれあい広場。
意図して鉄道を意識しない造りになっているようにも思いますが、あえて融合する未来があると、差別化による面白さも生めるような気がしています。