古風な外観を現在も維持し、箱根登山電車の象徴的な存在でもあるモハ1形とモハ2形。
断続的に廃車が進められた結果、3両だけになってしまいましたが、今も元気に走る姿を見ることができます。

そんな中、小田急箱根から3両の引退に関する発表がありました。
ニュースリリース内で多くは語られていませんが、少し考えてみたいと思います。

レトロ車両の3両が2028年に引退へ

総称して100形と呼ばれ、モハ1形の104号と106号、モハ2形の108号の3両が残っていた旧型車両が、2028年1月に引退すると発表されました。
ニュースリリースにおいて、レトロ車両と呼ばれていることからも分かるとおり、古風な外見を今も維持し続けています。

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少し前の段階では、部品がある限り走らせられるとされていましたが、やはり限界は見えていたのでしょう。
2018年の時点で、数年以内に引退予定とされていましたが、台風の被害やコロナ禍の直撃により、結果として延命されていたようです。



驚くべきこととして、104号と106号は開業時から走り続けている車両であり、今まで残っていたこと自体が奇跡ともいえるでしょう。
車歴上のことであり、製造当初からの部品はほとんど残っていないものと思われますが、箱根登山電車の生き証人ともいえる車両の引退は、長い歴史の一区切りを意味するともいえそうです。

気になる新型車両の導入という記述

車両の引退にあたって、ニュースリリース内で多くは触れられていませんが、その中には気になる記述もみられます。
旧型車とはいえ、3両の車両を引退させるということは、代わりとなる車両の導入が必須となりますが、その点について軽く触れられているのです。

気になる内容については、代替車両の製造を計画しているということ、新型車両の導入を2028年度に予定しているということ、この2点があげられます。
文章をそのまま読み取れば、置き換え用車両は新形式で造られると解釈できますが、詳細は続報を待つしかなさそうです。

新型車両の導入という表現が、新造車という意味である可能性を完全に排除することはできません。
しかし、過去に小田急箱根で使われているシーンを見る限りでは、新形式を起こす可能性のほうが高そうです。

新形式とする場合に気になるのは、なぜアレグラ号を造らないのかという点です。
今後も増備が続くのであれば、このタイミングで新形式とするのは理解できますが、旧型車の3両を置き換えるためだけだとすると、少々違和感があります。

考えられる可能性としては、続いて1000形の置き換えが計画されているか、または特殊な車両を造るといったあたりでしょう。
後者については、象徴的な存在である3両を引退させることを踏まえ、例えばレトロ風車両を造るといったようなことが考えられますが、詳細の判明はまだ先となりそうですね。

おわりに

ついにというべきか、旧型車が引退することが決まってしまいました。
一方で、引退は2年以上先であることから、3両と触れ合う時間は十分に残されているともいえそうです。