最盛期より運行本数は削減されながらも、日中を中心に多くが小田原線との直通運転列車となった小田急の多摩線。
結果的に10両編成ばかりが走る路線となりましたが、線内はほとんどの列車が各駅に停車し、以前とは利便性の方向が変化しています。

鉄道駅バリアフリー料金制度を利用し、小田急はホームドアの整備を加速させていますが、多摩線は対象外とされました。
発表時点での計画であり、後の追加や変更は否定されていませんが、多摩線が対象駅となる可能性はあるのでしょうか。

設置対象計画には含まれない多摩線

2022年度に小田急が発表したホームドアの設置計画では、2032年度までに37駅での整備完了を目指すとされました。
内訳は、新宿駅から本厚木駅までの各駅と、中央林間駅、大和駅、藤沢駅を加えたもので、多摩線内は新百合ヶ丘駅を除くと全駅が対象外となっています。

対象駅以外については、2032年度までの設置計画がないということになりますが、変更となる可能性は否定しない表現とされました。
2033年度以降の整備計画が決まっていないということと、それ以外の駅も整備を検討していくという内容であり、何らかの変更が発生する可能性は残っています。

多摩線が設置対象駅となる可能性

ホームドアの整備計画において、やや謎に感じているのが、多摩線を対象から外しているという点です。
混雑が他の路線ほど激しくなく、ワンマン運転がしやすいと考えられるためです。



来年に箱根登山線内でワンマン運転を開始する小田急ですが、2030年頃には新宿駅から向ヶ丘遊園駅間でも試験運用を開始するとされています。
該当の区間はホームドアの整備が先行しており、ワンマン化を見据えての動きでもあるのでしょう。

少々違和感があるのは、向ヶ丘遊園駅までという中途半端な区間設定で、現行のダイヤを基準として考えた場合、対象とできる列車が限られるように思います。
試験運用とされていることから、一部の列車限定として導入し、区間も含めて拡大していくイメージなのでしょうか。

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そこで気になるのが、現在ホームドアの設置対象外となっている多摩線です。
2025年のダイヤ改正において、日中は東京メトロの千代田線との直通運転を行うようになったため、車両を限定しやすい状況が生まれました。
全列車は無理であったとしても、これらを全区間でワンマン運転にすることは可能であり、一定の効率化が図れるのです。

多摩線の全駅が対象外とはいっても、7駅の設置は2年もあれば終わることを踏まえれば、今後何らかの動きが出てくる可能性もあります。
ワンマン運転の導入が具体化してきたことで、ホームドアの整備計画にも何らかの影響を与えるかもしれません。

おわりに

ホームドアを導入すれば、ワンマン運転への移行自体はしやすいと考えられる多摩線。
線内の折り返し運転は減ってしまいましたが、車両面での導入はしやすいと考えられるだけに、今後の動向が気になるところです。