急行以上の優等列車が停まらない駅としては、小田急で最も利用者が多い鶴川駅。
上り線にのみ待避線が設けられており、ラッシュ時を中心に使用されていますが、通過待ちのための設備となっています。

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このような背景があることから、鶴川駅に急行を停めてほしいという声は多いようですが、実現の可能性はあるのでしょうか。

要望が多い鶴川駅の急行停車駅化

新百合ヶ丘駅と町田駅の中間にありながら、昔から多くの利用者を抱えているのが鶴川駅です。
2024年度の実績では、平均乗降人員が16位となっており、急行以上の優等列車が停まらない駅としてはトップとなっています。
数字のうえでは終点の小田原駅を上回るため、利用者が多いことは間違いありません。

利用者が多い背景としては、周辺に他の駅がなく、バス路線が多く集まっているといった事情があると思われ、今日までベッドタウンとして発展してきました。
近年は駅周辺の開発も盛んであり、急行停車駅のような風格を備えつつあります。

鶴川駅に急行を停めてほしいという声は、昔からよく聞くように思いますが、今日まで実現には至っていません。
小田急もそういった要望への回答をしていますが、停車駅の間隔や速達性の観点を踏まえ、具体的な計画はないとしています。

鶴川駅を急行停車駅化する難しさ

今日まで実現せずに推移していますが、駅周辺の整備事業が進んでいることもあり、急行停車駅化の要望は今も続いているようです。
一方で、快速急行が中心となった現代において、急行を停めることにそこまで意味があるのかという点では、少し疑問もあります。
広義の急行ということで、快速急行も含むのかもしれませんが、そうだとしたら尚更ハードルは高くなるでしょう。

まず、鶴川駅を通過している急行ですが、日中には基本的に設定自体がありません。
新宿寄りでは新百合ヶ丘駅から多摩線に入り、小田原寄りは町田駅での折り返し運転となります。

現行のダイヤで考えれば、急行停車駅化の恩恵はほぼラッシュ時に限られますが、朝については上り方面の設定がほとんどありません。
つまり、朝の下りと夕方以降ということになりますが、多くの方が使いたい列車に絞った場合、夕方以降の下り列車のみとなりそうです。

快速急行については、一つの自治体に対して一つの停車駅という法則があり、鶴川駅を含めようとするとその前提が崩れます。
ルールというわけではないでしょうが、町田市内に快速急行の停車駅を二つにするのは、かなり難しいといえるでしょう。

実際のところ、ダイヤを組むうえで急行停車駅化できるのかという問題もありますが、急行は停車時間が長い駅があることから、できなくはないように思います。
一方で、路線全体の利用者のことを考えた場合、小田急の回答に全てが詰まっているようにも思い、停車駅の間隔等を踏まえると、やはりハードルは高い印象です。

可能性が全くないのかといえば、必ずしもそうではありませんが、実現したとしても思っていたものとは違うというパターンがありえます。
それは新百合ヶ丘以西の全てを急行停車駅化してしまうケースで、快速急行への集中を避けるという面でも、ありえなくはないように思います。

このようなケースが現実になったのが、多摩線における全駅の急行停車駅化でした。
新百合ヶ丘駅から鶴川駅にかけては、各駅停車が混雑するため、そういった面でもありえなくはないと思うのですが、それが求められているものなのかというと、少し違うかもしれませんね。

おわりに

要望は多いものの、今日まで鶴川駅への急行停車は実現していません。
様々な条件から、通過駅のままとなっているわけですが、今後の展開はどうなりますでしょうか。