三つの路線を営業し、全線に70の駅を設けている小田急線。
高架化や地下化が進み、新宿寄りを中心に昔の面影が全くない駅が増えましたが、郊外には懐かしいと感じる風景も残っています。

橋上駅舎化等により、近年も駅のリニューアルが続いていますが、そんな中で減り続けているのが跨線橋です。
上下線を行き来するために設置されていますが、どれぐらいの駅に残っているのでしょうか。

減り続ける跨線橋が設置された駅

全線が複線となっている小田急は、開業時から多くの駅で相対式ホームを採用しました。
これには高速志向であったことが関係しており、駅の前後に生じる曲線を避けるため、線路を直線で通せる相対式が採用されています。



小田急が多く採用した相対式は、ホームの数が増えてしまうことや、反対側のホームに行くために、線路を渡る必要があるといったデメリットがあり、昔は構内踏切がセットとなっていました。
やがて、保安度の向上を図るといったことを目的に、跨線橋へと置き換えが進められましたが、階段が長くなってしまうという難点もあります。

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典型的な跨線橋のスタイルといえば、このようなものをイメージするでしょうか。
現代においては、階段の始まり部分が上屋に繋がっているのが一般的で、雨に濡れることなく上下線の行き来ができるようになっています。

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駅の規模により幅は異なりますが、通路はそこまで広くないのが一般的です。
混雑時には行き交う人が錯綜してしまうものの、そういった駅は多くが橋上駅舎化されたため、広いコンコースに置き換えられています。

小田急の駅においては、構内踏切から跨線橋に、その後橋上駅舎等にといった歴史を歩んでいるケースが多く、跨線橋がある駅は少なくなりました。
自動改札機の普及により、上下線の両方に改札口があることも多く、駅に隣接する踏切を通る利用者が多くなることで、結果的に跨線橋がほとんど使われていない駅もあります。

跨線橋が残っている小田急の駅

年々数を減らしている跨線橋ですが、小田急の駅ではどれぐらい残っているのでしょうか。
以前は新宿寄りにも沢山ありましたが、複々線化により次々に数を減らしてしまいました。

全70駅において、現在も跨線橋が残っているのは以下の駅となります。

・参宮橋
・向ヶ丘遊園
・読売ランド前
・柿生
・鶴川
・鶴巻温泉
・新松田
・栢山
・富水
・螢田
・足柄
・中央林間
・高座渋谷
・藤沢
・藤沢本町
・本鵠沼
・鵠沼海岸
・はるひ野

18駅に跨線橋があり、4駅に1駅ぐらいの割合となっていました。
鶴川駅や藤沢駅等、橋上駅舎化が進められている駅があるため、数年後にはさらに減ることになりそうです。

跨線橋とはいっても、近代的な姿に改められているものや、はるひ野駅のように最初から一見するとそうは見えないものもあります。
小田原線や江ノ島線の末端区間は別として、川崎市内の駅に多く残ることが特徴ですが、将来的には何らかの動きがあるかもしれませんね。

おわりに

数が減る一方の跨線橋ですが、小田急で最も新しいはるひ野駅に設けられる等、選択肢としては現在も残っているようです。
気になるのは川崎市内の各駅ですが、短期的には今の状態が間違いなく続くのでしょう。