物価高という言葉を聞かない日がないような今日この頃ですが、鉄道の運賃も値上げが散見されるようになってきました。
小田急については、鉄道駅バリアフリー料金制度の利用に伴うもの以外は、2022年に特急料金の値上げをした程度ですが、そのうち動きがあるのではないでしょうか。

特急料金といえば、快適な移動を提供してくれるロマンスカーにとって、必要不可欠な収益です。
約50年前はどれぐらいの金額だったのか、気になったので調べてみることにしました。

現在の特急料金

専用の車両が使われる小田急のロマンスカーは、運賃とは別に特急券が必要です。
現行の特急料金は、2022年10月1日に改定されたものとなっており、早くも3年以上が経過しました。

特急券とはいっても、紙の券はない電子特急券もあり、オンラインサービスで購入が可能です。
昔から仕組み自体はありましたが、2022年の改定時にチケットレス特急料金が導入され、オンラインでは少し安く購入できるようになりました。

実際にはどれぐらいの金額なのか、新宿駅から乗車した場合について確認してみたいと思います。
新宿駅からチケットレス特急料金で乗車した場合、以下の金額となります。

新百合ヶ丘:450円
町田:450円
相模大野:450円
海老名:600円
本厚木:600円
伊勢原:700円
秦野:700円
小田原:950円
箱根湯本:1,150円
大和:600円
藤沢:700円
片瀬江ノ島:700円
松田:700円
駿河小山:1,560円
御殿場:1,560円

結果を見てみると、箱根湯本駅まで乗り通した場合には、4桁の金額となっていました。
御殿場線に入る場合はさらに高く、1,500円を超える金額となっています。

以前よりも高くなったように感じますが、距離の刻みが少なくなったため、短距離ほど影響が大きくなりました。
短距離の利用は、結果的に空席となる区間を生んでしまうことから、そのあたりを考えれば仕方がないのかもしれません。

約50年前の特急料金

現代の特急料金を確認したところで、昔の特急料金を見ていきたいと思います。
比較対象とするのは、約50年前となる1977年の特急料金です。

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写真提供:小田急指令掛川

当時は7000形(LSE)すら登場しておらず、ロマンスカーの主役といえば3100形(NSE)という時代でした。
まだロマンスカーは観光輸送の割合が高かった時代ですが、特急料金はどうなっていたのでしょうか。

新宿駅から乗車した場合における、1977年時点の特急料金は以下のとおりです。

向ヶ丘遊園:250円
町田:250円
本厚木:250円
新松田:300円
小田原:400円
箱根湯本:400円
藤沢:300円
片瀬江ノ島:300円
山北:700円
駿河小山:700円
御殿場:700円

現在の特急料金と比較すると、とにかく安いことに驚かされます。
物価が異なるので当たり前ではありますが、箱根湯本駅まで乗って400円は破格とさえ感じてしまいました。

停車駅自体もかなり少なく、はこね号は小田原駅までノンストップという時代で、長距離での利用が前提となっているように思います。
途中駅停車のロマンスカーも、新宿駅から短距離で乗るというよりは、箱根等に出かける時に使うといったケースが多かったでしょうから、現代とは様々な面で異なる性格の列車だったといえそうです。



写真を提供いただいた小田急指令掛川様は、数々の貴重な映像も撮影されています。
YouTubeにて公開中ですので、よろしければそちらもご覧下さい。

おわりに

約50年前の特急料金は、現代と比較して半分ぐらいの金額となっていました。
今もこのような金額だったら、それこそ常に乗車してしまうぐらいのインパクトがあるように思います。
平日の昼間等は空いているので、時間帯によって料金を変えるといった取り組みができれば、乗車率は格段に上がりそうですね。