相模大野駅から分岐し、藤沢駅を経て片瀬江ノ島駅までを結ぶ小田急の江ノ島線。
カーブが少ないことが特徴で、小田原線よりも高速運転に向いており、電車はスピードを出して走行します。

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このような特徴がある江ノ島線ですが、線路が敷かれたルートを確認すると、街道との関係が見えてきます。

国道467号線と並行する江ノ島線

小田原線とは雰囲気が異なり、江ノ島線は様々な道路と並行しているイメージがあります。
線路沿いが道路になっている場所も多く、それがどこか開放感を生んでいるような印象で、窓の外を眺めたくなるのではないでしょうか。

江ノ島線のルートといえば、鶴間駅付近から国道467号線が並行し、大和駅付近からは線路に近い場所を通っています。
藤沢駅付近からは江ノ電に沿うようになりますが、小田急の終点である片瀬江ノ島駅に至るまで、並行している状態です。

起点の相模大野駅に戻ると、ここからも並行している道路があることに気付きます。
国道16号線が中央林間駅付近まで比較的近くを通り、そこからは東へと逸れていき、国道467号線と繋がる国道246号線と交差します。

このように並行する道路を眺めていると、あることに気付きます。
国道16号線が離れる中央林間駅付近から、国道467号線が始まる鶴間駅付近まで、東京都道56号線が繋いでいるような状態となっているのです。
ここをそのまま繋げば、素直なルートになりそうなものの、そうなってはいないことになります。

滝山往還に沿っている江ノ島線のルート

現在の状態を確認したうえで、時間を江ノ島線の開業時に戻したいと思います。
開業時というよりも、開業よりも前というべきでしょうか。

国道16号線、東京都道56号線、国道467号線を繋いでいくと、それはかつて藤沢から八王子までを結んでいた、滝山往還の一部を構成しています。
これらの道も、本来のルートではありませんが、旧道においても江ノ島線と並行していました。

滝山街道とも呼ばれる滝山往還は、境川とほぼ並行していた街道です。
橋本付近からは境川と離れ、滝山城へと至っており、それが街道の名称となりました。



江ノ島線のルート決定においては、相武台前駅からの分岐案もあったようですが、最終的には相模大野駅からの分岐が採用されています。
小田急が開業する前、人家が多いということはなかったようですが、街道に沿うことで沿線の発展を狙ったのでしょうか。
林間都市が計画された範囲は、国道467号線の起点がある鶴間駅の近くまでで、滝山往還と江ノ島線には深い縁があるといえそうです。

おわりに

かつての滝山往還に並行するようにルートが選定され、現在も主要な国道等が線路の近くを通る江ノ島線。
このルートとした明確な理由はよく分かりませんが、いったいどのような狙いがあったのでしょうね。