複々線化時に地下へと移り、小田急は下北沢付近の地上から姿を消しました。
ラッシュ時を中心に開かずの踏切となっていたため、下北沢駅周辺では多くの人が滞留するのが日常で、それも見慣れた風景として印象に残っています。

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2013年の地下化により、踏切の問題は過去のものとなりましたが、下北沢付近にはどれぐらいの踏切があったのでしょうか。

地下化で踏切を廃止した下北沢付近

下北沢付近の線路が地下に移ってから、早くも13年が経とうとしています。
地下化直前には、地上を電車が走る風景を記録に残そうと多くの人が集まり、お祭りのような状況になっていましたが、あっという間に遠い過去の記憶となってしまいました。

昔の下北沢駅といえば、駅自体が迷路のように入り組み、通路は狭く、京王の井の頭線と乗り換える利用者で溢れているのが日常でした。
島式ホームの外側に上りホームを増設したため、配置も変則的なものとなっており、小田急の中ではかなり異質な駅だったように思います。

細い路地に個性的な商店等が並ぶのが下北沢の魅力ですが、地上に線路があった頃は踏切により街が分断されていました。
新宿寄りにあった踏切は象徴的な存在で、多くの人々が開くのを待つのが日常の風景だったように思います。

下北沢付近の地下化は、複線の状態で先行して行われ、2013年3月23日に切り替えが行われました。
この時の地下化により9ヶ所の踏切が廃止され、一夜にして人々の滞留が解消することとなります。

下北沢付近の地下化で廃止された踏切一覧

線路を地下へと切り替えたことで、代々木上原駅から登戸駅までは踏切がなくなりました。
廃止された9ヶ所の踏切がどのようなものだったのか、軽く触れておきたいと思います。

地下化の際に廃止された踏切は、以下のとおりとなっています。

・代々木上原3号踏切
・東北沢2号踏切
・東北沢3号踏切
・東北沢4号踏切
・東北沢5号踏切
・東北沢6号踏切
・下北沢2号踏切
・下北沢3号踏切
・世田谷代田1号踏切

踏切の名称から分かるとおり、多くは東北沢駅から下北沢駅間にあり、規模も様々でした。
東北沢駅は踏切に挟まれていましたが、代々木上原3号踏切は当時の複々線区間内にあり、小田急の歴史上で唯一のケースとなっています。

印象的だったのは、やはり下北沢駅に隣接する踏切であり、ホームからもよく見えました。
電車が通過して踏切が開くかと思えば、いつの間にか反対側が接近しているというような有様で、とにかく開かなかったという記憶が残っています。

おわりに

踏切が廃止されたことで、街の分断といった様々な問題が解消した下北沢周辺。
改善自体は素晴らしいことですが、少しだけ昔の風景が恋しくなってしまうのは、あまりにも印象的なシーンが多かったからなのかもしれません。