戦後の混乱期に国鉄の63形を割り当てられ、改造を重ねつつ長く活躍した小田急の1800形。
小田急1800形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

1802Fの概要

小田急に入線した63形の中で、最も早く到着した車両を含む編成です。
クハ1852がそれにあたり、1946年8月1日のことでした。
相棒となるデハ1802については、やや遅れて8月6日の到着となっています。

デハ1802には、モハ63052が振られていましたが、クハ1852にはありませんでした。
予定されていた番号はあったようで、国鉄の63形が割り当てられたという点では、他の車両と違いはありません。

車両自体は63形そのものといった状態でしたが、小田急によって車両の改造が都度行われ、戦時設計による粗悪な造りは徐々に改善されていきました。
最終的には車体そのものをリフレッシュすることとなり、台枠を流用して全金属製車体に更新されています。

更新後の1802Fは他の編成と見た目に違いがあり、連結器下の欠き取り部分の形状が異なっていました。
また、前照灯のレンズが無色で、少し印象が異なっています。

大きな車体を活かし、車両の近代化が進められる中でも改良を重ねつつ残り、晩年は1801Fと半固定編成化されました。
この対応により、先頭に出るのは基本的にクハ1852のみとなり、後に方向幕の自動化等が行われています。

1979年に廃車となりますが、その後は秩父鉄道で800系として活躍します。
カラーリング以外は大きく変わらず、小田急時代の姿をよく残していました。



写真を提供いただいた小田急指令掛川様は、数々の貴重な映像も撮影されています。
YouTubeにて公開中ですので、よろしければそちらもご覧下さい。

編成表

デハ1802-クハ1852
※左側が新宿方

製造所

デハ1802:川崎車輛
クハ1852:日本車輌製造(東京支店)

旧番号(日本国有鉄道)

デハ1802:モハ63052
クハ1852:なし

運用開始日

デハ1802:1946年10月12日
クハ1852:1946年10月12日

廃車日

デハ1802:1979年7月30日
クハ1852:1979年7月30日

1802Fの写真

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写真提供:小田急指令掛川