小田急は全線に70の駅が設けられ、それぞれの駅名には何らかの由来があります。
濃厚なエピソードが隠れている駅もあれば、地名をそのまま採用したケースもあり、その由来は様々です。

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そんな駅の中で、今回は方位が駅名に含まれているケースに着目してみたいと思います。
位置関係を表していることが想定されますが、実際にはどうなっているのでしょうか。

駅名に方位が含まれている駅

全70駅のうち、駅名に方位が含まれている駅は多くありません。
他の鉄道会社を調査したわけではないため、相対的に多いか少ないかは分かりませんが、小田急においては「ヶ丘」が入るほうが多いイメージがあります。

改めて確認してみると、方位が含まれる駅としては4駅が該当しました。

・南新宿
・東北沢
・東林間
・南林間

単純に入っているという意味では、東海大学前と湘南台も該当しますが、方位として使われているものではありません。
下北沢も同様の理由で含めていませんが、東北沢には二つの方位が文字として含まれており、少々面白いといえます。
西という文字は、入る駅自体がありませんでした。

各駅の位置関係

ここからは、各駅と方位の位置関係を見ていきたいと思います。
4駅しかありませんが、一つずつ確認していきましょう。

まず、南新宿駅については、新宿駅から見て南にあるという位置関係となっています。
駅名の由来についても、それが理由といわれていますが、はっきりしない部分もあるようです。
新宿区にはなく、渋谷区内にあるというのが有名ですが、1942年の改称で現在の駅名になっているため、なぜそうしたのかがよく分からない駅でもあります。

東北沢駅については、改めて調べてみるとなかなか面白い経緯のようです。
前提として、駅自体は下北沢駅から見て東に位置しており、駅名の由来もそれが理由とされています。

駅の位置を見てみると、実際には北東というのが正しい表現ですが、北北沢とするわけにもいかず、東北沢に着地したのでしょうか。
もう一つ疑問点があり、下北沢が基準になっていながらも、東下北沢や北下北沢とはしていません。
これについても理由はよく分かりませんが、語呂の悪さを避けたのかもしれません。

残りの二つは、東林間駅と南林間駅で、林間都市構想の名残となっています。
林間都市構想に関係する記事は、過去にまとめたものがありますので、そちらもよろしければご覧下さい。





これらの2駅については、林間都市内での位置関係を表しているといえますが、方位と合っているのは南林間駅のみとなります。
東林間駅については、東に関係する要素がなく、かなり不思議な駅名といえるのではないでしょうか。

おわりに

方位が含まれる4駅を確認してみましたが、どこか釈然としない要素も含まれていることが分かりました。
どの駅にも長い歴史がありますが、どんな議論の末に決まったものなのでしょうね。