箱根湯本駅から強羅駅間において、急勾配や急曲線に対応できる車両を用いている箱根登山電車。
過酷な環境に対応するため、車両は特殊な仕様となっており、何重もの安全対策がとられています。

そんな箱根登山電車において、安全性を向上させるという内容で、車両装置の導入を進めるという発表がありました。

安全性向上を目的とする装置の導入

3月3日のニュースリリースにおいて、小田急箱根は車両に安全性向上を目的とする装置の導入を発表しました。
小田急箱根という会社名にまだ違和感がありますが、今回対象となる車両については、箱根湯本駅から強羅駅間を走っている、いわゆる箱根登山電車です。

搭載される装置については、車内非常通話装置や車外放送スピーカー等に加えて、防犯カメラ、車両側方用カメラ、乗務員室モニター等となっています。
ニュースリリース内で触れられてはいませんが、搭載するものはどれもワンマン運転を想起させるものであり、将来的な実施を想定している可能性がありそうです。

基本が短い3両編成であることから、ワンマン運転は比較的しやすいようにも思いますが、路線自体が特殊という点は少し気になります。
観光路線でもあり、車掌が活躍するシーンは多いと考えられますが、どういった方向に進んでいくのでしょうか。

一部の車両が対象外となる1000形

今回の発表においては、対象となる車両の両数が明記されています。
対象は18両で、モハ1形とモハ2形に加え、1000形の一部が除かれるとのことです。

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現在の小田急箱根において、箱根登山電車用として在籍する車両は全24両で、逆算するとそのうちの6両が対象外ということになります。
モハ1形とモハ2形は新型車両への置き換えが決まっているため、3両は確定といえるでしょう。

残りの3両については、2編成が在籍する1000形のどちらかということになりますが、少々不可解な点もあります。
1000形は中間に2000形を挟んでいるため、厳密には両数が合いません。
しかし、4両しか在籍しない1000形のうち、1両だけを対象にするのはおかしいため、中間の2000形を含めて1000形と表現しているのでしょう。



1000形の一部が対象外となったことで、新型車両への置き換えが以前よりも現実味を帯びてきました。
一気に置き換えるということはなさそうですが、モハ1形とモハ2形に続き、廃車が始まる可能性が高そうです。

おわりに

安全性向上を目的とする装置の導入という発表からは、箱根登山電車の未来が見えてくるように思います。
断続的に旧型車両の置き換えが進められてきましたが、今後は1000形以降の車両にも波及していくことになりそうです。