小田急、京王、多摩モノレールの3路線が集まり、多摩ニュータウンの中心地となっている多摩センター駅。
各社で駅名は異なっており、小田急と京王は頭に会社名を冠しています。

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商業施設が多数集まる多摩センター駅ですが、歩いて5分ほどの場所には、サンリオピューロランドがあります。
1990年に開園したテーマパークですが、小田急の利用者を増加させる効果はあったのでしょうか。

1990年に開園したサンリオピューロランド

サンリオピューロランドは、施設名のとおりサンリオキャラクターをモチーフとし、屋内型という特徴を持つテーマパークです。
駅を出てパルテノン大通りを進み、途中で左に曲がって歩くと正面に施設が見えてきます。

駅周辺にある施設の中でも、ひと際目立つ存在のサンリオピューロランドは、1990年12月7日に開園しました。
同年は小田急の多摩線が唐木田駅まで延伸した年であり、まだ沿線の発展はこれからという時期でしょうか。

屋内型ということもあり、収容人数は最大で6,200人となっており、稼ぎ時にそれを超えて入場できないというハンデがあります。
バブル崩壊等の影響も受け、苦戦した時期もあったようですが、企業努力の結果持ち直しているようです。

小田急の利用者は増加したのか

年間で100万人以上が訪れる施設が加わり、多摩センター駅の利用状況に変化はあったのか、当時の乗降人員を見てみることにしました。
収容人数に制限があるとはいえ、それなりに大きな施設が加わったことになりますが、どうなっているのでしょう。

開園時期の小田急多摩センター駅における、1日の平均乗降人員は以下のとおりで、括弧内は前年比を示します。

1988年:19,759人(10.4%)
1989年:21,297人(7.8%)
1990年:23,367人(9.7%)
1991年:24,113人(3.2%)
1992年:25,677人(6.5%)

正直なところ、多少の影響はありそうに見えますが、そこまで劇的な変化はありませんでした。
唐木田駅への延伸があったことも考慮すると、多少は増えたというところでしょうか。

この結果を見て気になったのが、京王においてはどうだったのかという点です。
せっかくなので、同時期における京王多摩センター駅についても、確認しておきたいと思います。

以下は京王多摩センター駅の1日平均乗降人員で、諸条件は小田急と同様です。

1988年:52,660人(5.3%)
1989年:52,416人(-0.5%)
1990年:62,820人(19.8%)
1991年:68,850人(9.6%)
1992年:73,666人(7.0%)

結果はこのようになっており、小田急よりも顕著な数字の変化がありました。
一方で、京王の相模原線も1990年に橋本駅まで延伸しており、その影響も強く出ていると思われます。
その点を考慮しても、サンリオピューロランドには京王を利用して訪問する、そういった傾向があったのではないのでしょうか。

当時の多摩線は、基本的に線内折り返しの各駅停車ばかりで、本線である京王線との直通列車を走らせる京王とは、利便性の面でもかなり差がありました。
橋本駅側からの流入もあるという点で、どうしても差が出てしまうのでしょうね。

おわりに

サンリオピューロランドは、小田急の駅から徒歩圏内にある数少ないテーマパークです。
近年は駅の装飾といった取り組みもありますが、車両の装飾や臨時列車の運行等、もう一歩踏み込んだことができると面白いように思いました。