現在は3形式が活躍し、最大で10両編成を組んで走っている小田急のロマンスカー。
2029年には新型車両がデビューする予定となっており、伝統の前面展望席が設けられる予定です。

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現在の最新型である70000形(GSE)と同様に、新型車両は7両編成となる予定ですが、なぜロマンスカーはこの両数が基準になっているのでしょうか。

7両編成の140mが基準のロマンスカー

ロマンスカーが連接車を採用して以降、初のボギー車となった20000形(RSE)は、20m級車体の7両編成とされました。
当時の小田急は、既に優等列車の主流が10両編成になっており、4両と6両を繋いでの運行が基本でしたが、ロマンスカーについては中途半端な7両が採用されたことになります。

RSE以外では、現役車両であるGSEが7両編成で、2029年に登場予定の80000形も同様となる予定です。
偶数の両数を基本としている小田急において、新たに登場する車両も7両編成となることから、ロマンスカーだけはこれが基準となっていることが分かります。

中途半端に感じる7両編成ですが、基準になっているのは両数ではなく、実際には編成全体での長さです。
1963年に登場した3100形(NSE)は、編成長が144.47mとなっており、これがロマンスカーにおける編成長の基準となりました。

形式によって違いはありますが、7000形(LSE)、10000形(HiSE)、50000形(VSE)についても、編成長は145m前後となっています。
つまり、これを20m級車体に置き換えた結果が、7両編成ということになります。

基準となった中型車の8両編成

7両編成となっている理由は分かりましたが、なぜ140mという編成長が基準になったのでしょうか。
この基準が生まれた背景には、NSEがデビューした頃の設備が関係しており、今日に至るまで続いていることになります。

NSEが登場した1963年当時、特急以外で最大の両数は6両でした。
1800形等で20m級の車両自体は存在していましたが、当時は中型車と呼ばれる車体の全長が17.5mの車両が主力で、大型車の時代に入るのは少し後のことです。
2400形のような面白い車両も在籍していましたが、これも17.5mの車体に合わせた編成長とされています。

急行の最大両数が長くなったのは、NSEが登場した翌年の1964年で、8両編成での運行がスタートしました。
8両編成とはいっても、17.5mの中型車に限られており、その編成長がロマンスカーの基準となる140mだったのです。

NSEの設計が進められていた頃、8両編成での運行を想定し、ホームの長さは150mとすることが計画されていました。
新宿駅の改良工事において採用された長さで、この数字から逆算してNSEの編成長が決まりました。
小田原駅や箱根湯本駅についても、NSEの登場に合わせてホームが延長されています。

7両編成が生まれた経緯は分かりましたが、10両編成が標準化されていく中で、なぜロマンスカーの基準は変わっていないのでしょうか。
これは箱根登山線内の事情が関係しており、NSEが登場した時代と有効長が変わっておらず、今も140mを基準とした設備になっています。
小田急の標準に合わせるならば、6両編成としたいところではありますが、輸送力を最大化するために7両編成としている、それが今も基準となっている理由といえるでしょう。

おわりに

小田急線内は10両編成が当たり前となりつつも、箱根登山線内の有効長が影響し、ロマンスカーは今も7両編成が基準となっています。
箱根登山線内を改良し、10両編成が入線できるようになればよいのでしょうが、用地の関係もあって難しかったのでしょうね。