3000形のリニューアルにおいて、一部の編成でのみドアの交換を行っている小田急。
編成によって対応が異なっていたため、初期の段階では不思議な動きとしてとらえられていました。

全車両ではないドア交換という事象は、過去にも同様のケースが散見されています。
小田急の伝統ともいえるような動きについて、今回は振り返ってみたいと思います。

目立ってきた一部車両のドア交換

2022年度からリニューアルが始まった3000形は、施工の1編成目となる3265Fでドアの交換を行いました。
しかし、2編成目の3266Fについてはドアが変わっておらず、早くも仕様変更かと騒がれることとなります。

3編成目の3268Fもドアが変わっていなかったため、やはり交換はやめたものと思われました。
そんな予想が裏切られたのが、2023年度のリニューアルとなった3267Fで、ドアが交換された状態で出場してきます。

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後に判明したことですが、ドアの交換が行われていないと思われた編成も、実際には交換が行われていました。
新品のドアに交換した編成から外したドアの中から、状態がよいものを選別して流用したようで、一部を振り替えたというのが正しい表現かもしれません。
老朽化が目立つ一部のドアについて、コストを抑えての交換を狙った対応といえるでしょう。

最近では、2000形においてさらに小規模な一部の交換も発生し、使えるものは使いつつ、必要な対応は行うという姿勢が見えてきました。
楽観視できない台所事情が関係しているのでしょうが、使えるものを使うことについては、よいことでもあるように思います。

過去にも行われた一部車両のドア交換

1000形のリニューアルにおいては、全車両のドアを交換する対応が行われていました。
それだけ状態が悪かったのか、コストをかけられたのかは不明ですが、意外にもこれは小田急の歴史の中で珍しい事象です。

小田急の車両が一部のドアを交換するのは、昭和を駆け抜けた車両において多く見られます。
全編成が交換されるというケースはほとんどなく、編成単位や特定の車両だけとなっていました。

一部の車両だけがステンレスのドアに交換されたケースとしては、1800形と2400形があげられます。
前者は一部の編成のみ、後者は編成単位か一部の車両となっており、近年の交換と似たケースでした。
交換されていないと思われた車両も、実際には振り替えられていた可能性が高く、昔から行われていたことだったのかもしれません。

外見上の差異が目立っていた車両としては、ABFM車の4形式があげられます。
明らかに交換されていることが分かるため、当時から不思議な事象として注目されていたようですが、実際にはこれも振り替えが行われていたのでしょう。
現代において一部車両のドア交換が行われたことで、過去の謎も判明するという面白い事象でした。

おわりに

近年はドアの交換が分かりやすく発生していますが、廃車となった大型車がどうだったのかという点も気になります。
交換されていなかったように見えますが、実際には何らかの対応が行われていた可能性もあり、気になるところですね。