1949年に登場した1910形から、小田急におけるロマンスカーの歴史が始まりました。
これまでに多くの車両がデビューを飾り、現在は70000形(GSE)が最新型となっています。

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ロマンスカーといえば、連接車の短い車体が注目されるケースは多いものの、幅についてはあまり語られていないように思います。
1910形以降の各形式について、今回は幅の面から考えてみましょう。

1980年代までに登場したロマンスカー

どこからがロマンスカーなのかという定義は、考え方によって色々とあるように思いますが、今回は素直に1910形から見ていくことにします。
早速ですが、1980年代までに登場した車両から、車幅を調べてみることにしました。

今回の調査ですが、車体幅とするか、全幅とするかで悩みましたが、前者を採用しています。
理由としては、後者にすると拡幅車体ではない車両の数字が大きくなるため、実際の大きさと差が出てしまうためです。

1980年代までに登場した車両の車幅は、以下のとおりとなります。

1910形:2,700mm(戦災省電の台枠流用車は2,800mm)
1700形:2,800mm
2300形:2,800mm
キハ5000形:2,620mm
3000形(SE):2,800mm
3100形(NSE):2,900mm
7000形(LSE):2,900mm
10000形(HiSE):2,900mm

ロマンスカーの元祖といえる1900形は、2,700mmという狭い幅での登場でした。
当時の小田急における標準的な幅ですが、登場時に組み込んだ中間車は、戦災省電の台枠を流用したため2,800mmで、編成で揃っていないという特徴があります。

1700形以降は2,800mmが標準となり、NSEからは拡幅車体の採用により2,900mmとなりました。
例外はキハ5000形の2,620mmですが、これはタブレットの授受に伴う防護網を設置するためで、かなりスリムな外見となっています。

1990年代以降に登場したロマンスカー

ここからは1990年代以降に登場した車両について、同様に車幅を確認していきたいと思います。
拡幅車体の採用により、2,900mmが標準となっていましたが、そのまま続いているのでしょうか。

1990年代以降に登場した車両の車幅は、以下のとおりとなります。

20000形(RSE):2,900mm
30000形(EXE・EXEα):2,900mm
50000形(VSE):2,800mm
60000形(MSE):2,850mm
70000形(GSE):2,878mm

意外にも、VSE以降は2,900mmになっておらず、形式によって異なる結果となっています。
既に現役を引退したVSEについては、かつての標準だった2,800mmであり、狭くなっていました。

近年の車両が2,900mmにならなかった理由は不明ながら、台車中心間隔や、車両の長さが影響している可能性がありそうです。
VSEは台車中心間隔が13,800mmとなっており、小田急の20m車より若干広めで、GSEは先頭車が長いといった特徴があるため、そのあたりから逆算された結果なのでしょうか。

おわりに

一時期は2,900mmが標準となりながら、VSE以降は様々な車幅に変化しているロマンスカー。
今後登場する新型ロマンスカーの車幅はどうなるのか、そんな点に注目してみるのも面白そうです。