2両編成の車両が在籍せず、4両編成でさえ比較的少数派となっている小田急の通勤型車両。
2200形等のABFM車が全廃されて以降、2両編成は在籍しない状態が続いており、関東の私鉄では比較的珍しいといえます。

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そんな中、京浜急行が1000形に2両編成を増備すると発表し、鉄道ファンを驚かせました。
フレキシブルな運用を模索する鉄道会社が増える中、小田急に2両編成は必要ないのでしょうか。

大手私鉄における2両編成という車両の使い道

関東だけに絞ってみても、2両編成が現在も在籍する私鉄は少なくありません。
東武、西武、京王がそれに該当し、増結用としてや支線系統で使用されています。
単純な2両編成という意味では、他にも在籍する私鉄がありますが、実質的には固定編成だったりするものは含めていません。

車両が長編成化する前は、2両編成が単独で走るような時代もありましたが、現代では増結用というのが主な用途となりました。
4両や6両と繋ぎ、6両や8両にするといったように、フレキシブルな運用を可能とするのが2両の役割です。
場合によっては、2両を2本繋ぐことで4両とすることも可能で、実際にそのような使われ方をされています。

利用者が少ない支線を抱える場合には、2両編成を単独で使用する場合もあります。
増結用や支線用というのが、現代において2両編成に与えられた役割といえそうです。

さすがに近年は2両編成の新造が珍しくなってきましたが、京浜急行は2026年度に1000形の2両編成を登場させることになりました。
フレキシブルな運用を可能とすることが理由のようで、アプローチの仕方は鉄道会社によって異なるものの、最近はよく耳にする動きです。

小田急に2両編成の車両は必要ないのか

フレキシブルな運用という面で、柔軟性を生むことが可能な2両編成ですが、小田急には必要ないのでしょうか。
ABFM車の全廃によって、2両編成の車両が消滅した小田急ですが、引退時には半固定編成化されていたことから、実質的にはさらに昔からなかったともいえます。

小田急において、2両編成の単独運用が組まれていたのは、多摩線が開業した当初までさかのぼります。
利用者が極端に少なく、2両編成でも十分だったことによるものですが、後に4両編成へと増強されました。
それ以来、小田急に2両編成の運用は存在しておらず、現代においてもそれが可能な路線や区間はありません。

支線での単独運用ができないとなれば、2両編成を導入する目的は増結用途に絞られます。
小田急では、4両、6両、8両、10両の運用がありますが、増結編成が存在した場合には、何らかのメリットがあるのでしょうか。

まず、4両編成の運用は基本的に箱根登山線内に限られており、そもそも限定的なものとなっています。
今後運用範囲が小田急まで広がる可能性は否定できませんが、短期的にはないものと思われます。
つまり、2両を2本繋ぐ4両の需要は、ほぼないといえそうです。

6両編成についてはどうでしょうか。
そもそも4両編成の本数が限られており、今後増える未来も考えにくいことから、4両と2両を繋ぐ6両の需要もほぼありません。
長編成化が進んだ現代において、短編成によるフレキシブルな運用は求められないように思います。

8両編成と10両編成については、2両編成を活用したフレキシブルな運用が可能な面もあります。
6両や8両に2両を繋げば、8両や10両の編成とすることができるためです。
それほど需要があるわけではありませんが、2両編成が4本ぐらいであれば、活用できるシーンはあると思います。

長編成なら使えなくもないかもと思いつつ、小田急においては2両編成の増結車両は必要ない、私はそう結論を出しました。
既に8両編成までしか停車できない駅がないため、10両編成による代走が可能となっており、増結用の車両を抱えてまで、厳密に両数を合わせる必要がありません。
趣味的な面では見てみたい気もしますが、わざわざ異端車を造る理由はなさそうです。

おわりに

極端に利用者が少ない路線がなく、小田急は大手私鉄の中でも少々異質な存在なのかもしれません。
そのような背景を踏まえると、今後も2両編成が造られる可能性は、ほぼないといえそうです。