新宿駅から本厚木駅までを基本に、一部は伊勢原駅まで走る小田急小田原線の各駅停車。
以前は小田原駅や箱根湯本駅まで走破する列車もありましたが、現在は秦野行きが最長となっています。

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日中はほとんどが本厚木行きとなる各駅停車ですが、他社と比べた場合に走る距離は長いのでしょうか。

本厚木行きが基本の各駅停車

新宿駅を起点とする小田原線の各駅停車は、本厚木行きが基本となっています。
昔は向ヶ丘遊園行きも多く設定されていましたが、優等列車を主体とするダイヤへと変わる中で、本数は減ってきました。

複々線の完成により、千代田線と行き来する各駅停車も設定されていますが、比較的短距離の列車とされています。
小田急の各駅停車は、新宿駅を起点とするものはロングラン、千代田線系統は短距離といったように、性格を分けて運行されるようになりました。

新宿駅から本厚木駅間を走る各駅停車は、45.4kmを全駅に停車して走破しています。
複々線が完成したことで、新宿寄りの区間を中心に待避する回数は少なくなり、90分前後で終点に到着するようになりました。

かつては小田原駅や箱根湯本駅まで走る急行があり、前者は82.5km、後者は88.6kmもの距離を誇りました。
各駅停車が8両編成に統一されたことで、現在は設定自体ができなくなっています。

他社で運行される各駅停車の行先

45.4kmの区間を各駅停車が往復する小田急ですが、他の大手私鉄と比べた場合には長いのでしょうか。
それなりに長い印象ではありますが、実際のところはどうなのか、調べてみることにしました。

条件としては、起点かそれに準ずる駅からの列車で、日中に多数派となる行先とします。
路線によって性格が異なるため、必ずしも平等な比較ではありませんが、どういう結果となりますでしょうか。

以下は関東の大手私鉄における各駅停車の行先で、括弧内は走行距離を示します。

京王(京王線):高尾山口(44.7km)
京成(本線):京成津田沼(29.7km)
京浜急行(本線):浦賀(55.5km)
相模鉄道(相鉄本線):湘南台(21.8km)
西武(池袋線):豊島園(7.0km)
西武(新宿線):本川越(47.5km)
東急(東横線):元町・中華街(28.3km)
東急(田園都市線):中央林間(31.5km)
東武(伊勢崎線):北千住(7.1km)
東武(東上線):成増(10.4km)

小田急は上位ではあるものの、京急が圧倒的という結果になりました。
続くのは西武の新宿線で、その次に小田急が入ってきます。

特記事項として、京王は京王八王子行きとの交互になっており、より距離が長い高尾山口行きを採用しました。
西武の池袋線がやや特殊で、豊島線への直通列車が多数派となっていますが、それ以外の比較的多い列車は所沢行きの24.8kmとなります。

調べてみて分かることとしては、地下鉄との相互直通運転が絡む路線では、各駅停車の運行距離が短くなる傾向があります。
西武の池袋線、東武の両線がそれにあたり、走る距離は短めです。

小田急と千代田線の接続する駅が、当初想定の喜多見駅だった場合には、新宿駅から12.7kmという位置関係だったことになります。
他社と比べると少々長く、小田急が競合することを懸念したというのも当然といえそうです。
結果的に代々木上原駅は新宿駅に近すぎた印象もありますが、経堂駅ぐらいがよかったのかもしれませんね。

おわりに

路線によって各駅停車の役目が異なり、走行距離には大きな違いがありました。
小田急は支線や直通運転の影響をあまり受けないため、輸送上の境界である本厚木駅までとなっているのでしょう。