東京都と神奈川県に路線網を広げる小田急は、各所で様々な鉄道路線と交差しています。
運がよければ上下で車両が交差しますが、地下のように見えない空間の場合もあります。

20250103_01

立体交差している路線が、そもそもいつ開業したのかが気になったため、調べてみることにしました。

小田急と立体交差する鉄道路線の開業時期

小田原線、江ノ島線、多摩線の3路線を有する小田急は、各所で他社の鉄道路線と立体交差をしています。
乗り入れを行っている路線もあれば、そうではない路線もあるほか、かつては線路が繋がっていたケースもありました。

開業時期については当然まちまちで、小田急が先に通っていた場合もあれば、後から交差するようになった路線もあります。
まずは各路線の開業時期を確認し、まとめてみることにしましょう。

新宿線(都営地下鉄):1980年
大江戸線(都営地下鉄):2000年
千代田線(東京メトロ):1978年
井の頭線(京王):1933年
世田谷線(東急):1925年
南武線(JR東日本):1927年
武蔵野線(JR東日本):1976年
横浜線(JR東日本):1908年
厚木線(相鉄):1926年
相模線(JR東日本):1926年
御殿場線(JR東海):1889年
大雄山線(伊豆箱根鉄道):1925年
東海道新幹線(JR東海):1964年
本線(相鉄):1926年
いずみ野線(相鉄):1999年
東海道本線(JR東日本):1887年
多摩都市モノレール線(多摩都市モノレール):2000年

結果はこのようになり、少々意外な路線も混ざっています。
武蔵野線は生田駅付近で貨物線が地下を通っており、隠れた立体交差が生まれました。

開業時期から見えてくる立体交差方法

立体交差をしている各路線が分かったところで、これを小田急の開業時期と比較してみたいと思います。
小田急の開業より前か後か、その点から整理してみましょう。

【開業前】
世田谷線(東急):1925年
横浜線(JR東日本):1908年
厚木線(相鉄):1926年
相模線(JR東日本):1926年
御殿場線(JR東海):1889年
大雄山線(伊豆箱根鉄道):1925年
本線(相鉄):1926年
東海道本線(JR東日本):1887年

【開業後】
新宿線(都営地下鉄):1980年
大江戸線(都営地下鉄):2000年
千代田線(東京メトロ):1978年
井の頭線(京王):1933年
南武線(JR東日本):1927年
武蔵野線(JR東日本):1976年
東海道新幹線(JR東海):1964年
いずみ野線(相鉄):1999年
多摩都市モノレール線(多摩都市モノレール):2000年

分けた結果はこのようになり、開業前の場合は小田急が上を通る場合が多くなっていることが分かります。
下を通る場合も、掘り下げている場合が多く、既存の路線を避けるようにして線路が敷かれたのでしょう。

開業後については、他路線が小田急を避けるように交差していることが多く、ほとんどが高架か地下となっています。
南武線は判断に困った路線ですが、登戸駅までの開業だったことから、延伸前は交差していないと判断しました。

唯一2回の交差をしているのは東海道新幹線で、小田原線と江ノ島線の2ヶ所に存在します。
相鉄新横浜線の開業により全路線制覇ではなくなりましたが、相鉄とは3路線と交差しており、経緯も含めて興味深い結果となりました。

おわりに

小田急が立体交差をする路線は、開業前か後かで傾向が異なっていました。
JR東日本の環状方向を結ぶ路線は、多くが元私鉄というのも面白い結果といえそうです。