複々線の完成に伴い、朝のラッシュ時を中心に輸送品質が改善された小田急。
以前に比べれば混雑は緩和し、列車のスピードもかなり速くなりました。

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朝のラッシュが大きく改善された一方で、夜についてはまだ試行錯誤が続いている印象です。
特定の列車への混雑集中も目立つ印象ですが、朝と夜ではどれぐらい輸送力の差があるのでしょうか。

朝のラッシュピーク時に運行される列車

車両の保有数にも影響する朝のラッシュは、一般的に最も列車の本数が多くなる時間帯です。
小田急も例外ではなく、昔から多くの列車が運行され、複線の時代には平行ダイヤを組んでさばいていました。

複々線の完成により、列車の運行本数は飛躍的に増加し、平行ダイヤも解消しましたが、実際にはどれぐらいの本数が運行されているのでしょうか。
増えていることは間違いないわけですが、まずは確認してみることにしましょう。

確認するにあたっては、どこを基準にカウントするかで悩みましたが、東京メトロの千代田線と直通運転を行う列車も含めるため、下北沢駅とすることにしました。
時間帯は最も本数が多くなる2時間として、7時から8時台とします。

平日の上り列車において、基準に当てはめて種別ごとにカウントした結果は以下のとおりです。

特急:8本
快速急行:19本
通勤急行:9本
急行:1本
通勤準急:11本
準急:1本
各駅停車:20本
合計:69本

結果はこのようになっており、2時間で69本もの列車が通過していました。
正確な通過時刻が分からないため特急は推測を含みますが、概ね差異はないものと思います。

かつてのラッシュ時といえば、複線の限界である1時間に29本(最大時は30本)が基本でしたが、かなり多くなったことがこの結果からも分かりました。
特急、快速急行、通勤急行だけで36本であり、全体の半分以上を占めていることから、速くなったというのは印象だけではないといえるでしょう。

夜のラッシュピーク時に運行される列車

ここからは夜のラッシュについて、朝と同様に見ていきたいと思います。
夜のラッシュについては、帰宅が分散することで時間帯が長いのが特徴ですが、朝とはどのような違いがあるのでしょうか。

輸送力の差を確認するにあたっては、ある程度同じ基準で見る必要があるため、夜のラッシュも下北沢駅を通過する2時間としました。
時間帯は18時から19時台として、本数が多い2時間なのも同様としています。

平日の下り列車において、基準に当てはめて種別ごとにカウントした結果は以下のとおりです。

特急:8本
快速急行:12本
通勤急行:-
急行:16本
通勤準急:-
準急:8本
各駅停車:12本
合計:56本

朝よりも合計で13本少なくなっており、速達列車の割合が低いことが特徴です。
急行が16本と多く、通過駅が少ない準急が8本もあるため、朝に比べて停車駅が多い列車が多いことが分かります。
一方で、昔の朝ラッシュ時に近い本数であることを踏まえれば、輸送力自体は増強されていました。

特急と快速急行の合計は20本で、朝は通勤急行も加えて36本だったことを踏まえると、ほぼ半分という結果でした。
朝と比べても、快速急行に利用者が集中する印象の夜ですが、もう少し調整の余地がありそうですね。

おわりに

朝と夜の比較をしてみた結果、本数の面では夜も頑張っているように思いました。
色々と難しい面はあると理解していますが、もう少し快速急行等の速達列車が欲しいところではあります。