黒川駅付近から小田急多摩センター駅まで並走し、多摩ニュータウンの輸送ではライバル関係にある小田急と京王。
昔から新宿駅方面の輸送では京王が優位で、大きく変わることなく今日まで続いています。

複々線の完成後、勝負を挑んでいるようにも見える小田急ですが、どこか本気というわけでもないような、不思議なライバル関係のように感じてきました。
そんな2社のこれまでを振り返りつつ、実態も含めて考えてみたいと思います。
この日は相模原線が京王多摩センター駅まで延伸した日であり、これにより小田急永山駅が新宿駅までの輸送におけるライバル関係となります。
小田急は1975年4月23日に小田急多摩センター駅まで延伸し、この日からは多摩ニュータウンの中心部でも競合となりました。
ライバル関係はこの時期からスタートしたといえますが、小田急と京王は運行状況が大きく異なることとなります。
開業した頃の運行状況は、小田急が線内折り返しを基本とした15分間隔だったのに対し、京王は1時間に6本を走らせていました。
さらに、種別の半分は快速といった優等列車だったほか、新宿駅まで走る列車が大半でした。
最初から運行状況に大きな差があった両社ですが、当時の小田急はラッシュ時の輸送力が限界に達しており、多摩線に力を入れる余力はなかったともいえます。
見方を変えると、既に余力がない状態でのスタートであり、最初から勝負を挑むつもりさえなかったのかもしれません。
そもそもの部分ですが、新宿駅からの距離という面で、両社には若干の差があります。
小田急が30.6kmなのに対して、京王は29.2kmであり、距離の面では京王に若干の優位性があるのです。
そのような時期になっても、小田急の輸送力は限界のままという状態で、抜本的な改善は複々線化以外にないという状態が続いていくこととなります。
多摩線に大きな変化があったのは2000年のことで、限定的な本数ながら特急と急行が設定されました。
各駅停車しか設定されてこなかった多摩線において、定期の優等列車が走るようになった転換点といえます。
その後、2002年に多摩急行の運行が開始され、小田急は京王の背中を追いかけることとなりました。
千代田線との直通運転を基本にした運行は、2018年のダイヤ改正まで続きました。
途中で優等列車の増発といった動きや、特急の廃止等がありましたが、2018年は優等列車の行先を新宿にするという変更で、京王を強く意識したように見えるものとなっています。
朝のラッシュ時には通勤急行が設定され、所要時間の優位性が生まれました。
ここから真っ向勝負なのかと思わせながらも、小田急は多摩線内を各駅停車として運行する列車を増やし、やがて急行の全駅停車化に踏み切ります。
京王ライナーが増える中でも、多摩線内に特急を復活させることもなく、本気で勝負を挑んでいない印象です。
意識している面は感じますが、そもそも小田急は本気で勝負を挑んでいないように思います。
それぞれの乗り入れ先として、東京メトロの千代田線と都営の新宿線がありますが、この2路線が大きく異なるルートであることから、実際のところは住み分けているという面が大きいのでしょう。
新宿駅という面では競合関係にありますが、全体で見れば局所的でもあり、それ以外の部分に力を入れるというのは、ある意味自然なことといえます。
その方向性が強く示されているように感じるのが、多摩線の川崎市内を走る区間への力の入れ方で、近年はこの地域に注力している印象です。
急行の全駅停車化もその流れだと考えられ、多摩線内を各駅に停車する急行が設定され始めた段階で、方針は変化しつつあったのかもと思いました。
路線も唐木田駅までと短く、前提の部分で厳しいと感じている面もありそうです。
昔から新宿駅方面の輸送では京王が優位で、大きく変わることなく今日まで続いています。

複々線の完成後、勝負を挑んでいるようにも見える小田急ですが、どこか本気というわけでもないような、不思議なライバル関係のように感じてきました。
そんな2社のこれまでを振り返りつつ、実態も含めて考えてみたいと思います。
運行状況が大きく異なった小田急と京王
小田急と京王の競合関係は、1974年10月18日に始まりました。この日は相模原線が京王多摩センター駅まで延伸した日であり、これにより小田急永山駅が新宿駅までの輸送におけるライバル関係となります。
小田急は1975年4月23日に小田急多摩センター駅まで延伸し、この日からは多摩ニュータウンの中心部でも競合となりました。
ライバル関係はこの時期からスタートしたといえますが、小田急と京王は運行状況が大きく異なることとなります。
開業した頃の運行状況は、小田急が線内折り返しを基本とした15分間隔だったのに対し、京王は1時間に6本を走らせていました。
さらに、種別の半分は快速といった優等列車だったほか、新宿駅まで走る列車が大半でした。
最初から運行状況に大きな差があった両社ですが、当時の小田急はラッシュ時の輸送力が限界に達しており、多摩線に力を入れる余力はなかったともいえます。
見方を変えると、既に余力がない状態でのスタートであり、最初から勝負を挑むつもりさえなかったのかもしれません。
そもそもの部分ですが、新宿駅からの距離という面で、両社には若干の差があります。
小田急が30.6kmなのに対して、京王は29.2kmであり、距離の面では京王に若干の優位性があるのです。
本気ではないようにも見える小田急
小田急が線内折り返しを基本とする状態が続く中、京王は都営新宿線との直通運転や、特急の運行を開始する等、利便性を向上させていきました。そのような時期になっても、小田急の輸送力は限界のままという状態で、抜本的な改善は複々線化以外にないという状態が続いていくこととなります。
多摩線に大きな変化があったのは2000年のことで、限定的な本数ながら特急と急行が設定されました。
各駅停車しか設定されてこなかった多摩線において、定期の優等列車が走るようになった転換点といえます。
その後、2002年に多摩急行の運行が開始され、小田急は京王の背中を追いかけることとなりました。
千代田線との直通運転を基本にした運行は、2018年のダイヤ改正まで続きました。
途中で優等列車の増発といった動きや、特急の廃止等がありましたが、2018年は優等列車の行先を新宿にするという変更で、京王を強く意識したように見えるものとなっています。
朝のラッシュ時には通勤急行が設定され、所要時間の優位性が生まれました。
ここから真っ向勝負なのかと思わせながらも、小田急は多摩線内を各駅停車として運行する列車を増やし、やがて急行の全駅停車化に踏み切ります。
京王ライナーが増える中でも、多摩線内に特急を復活させることもなく、本気で勝負を挑んでいない印象です。
意識している面は感じますが、そもそも小田急は本気で勝負を挑んでいないように思います。
それぞれの乗り入れ先として、東京メトロの千代田線と都営の新宿線がありますが、この2路線が大きく異なるルートであることから、実際のところは住み分けているという面が大きいのでしょう。
新宿駅という面では競合関係にありますが、全体で見れば局所的でもあり、それ以外の部分に力を入れるというのは、ある意味自然なことといえます。
その方向性が強く示されているように感じるのが、多摩線の川崎市内を走る区間への力の入れ方で、近年はこの地域に注力している印象です。
急行の全駅停車化もその流れだと考えられ、多摩線内を各駅に停車する急行が設定され始めた段階で、方針は変化しつつあったのかもと思いました。
おわりに
白旗をあげたわけではないのでしょうが、小田急は多摩線という路線においては、勝てる部分に対しての投資を行っているように思います。路線も唐木田駅までと短く、前提の部分で厳しいと感じている面もありそうです。


コメント
コメント一覧 (53)
帰りも隣駅が始発なので、ほぼ座れますし。
時間は京王よりもかかっても快適さは小田急です。
乗換検索すると、新宿へは大抵京王経由が最初に出てくるので、裏ルートみたいな感じですが、もう少し小人価格を売りにだせば少しは流れてきそうな気もします。
ワタシダ
が
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京王は現状でも地下鉄直通便でも新宿通るのでその分でも小田急より有利ですけど。
目的地は利用者各々違いますから、一概には言えませんが
ワタシダ
が
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電車を増発しようにも出来ないわけですから。
でも多摩線民を無視するわけにもいかないので、申し訳無さ程度に優等を走らせているのが実情でしょう。
例えば、朝の通勤急行は登戸を通過しますから、南武線利用者は自然と京王線に流れます。
もし対京王で本気を出すならば、稲田堤よりも乗り換え距離の短い登戸は、外せない駅です。
南武線の川崎方面には、登戸始発というのがありますし。
例えば、以前は夕ラッシュ時にあった快速急行唐木田行は、急行唐木田行に格下げされました。
もし仮に、新宿から多摩ニュータウン方面で京王から客を掻っ攫うならば、小田急は快速急行を維持してなければならなかった。
でも現状は、「しょうがないから急行でも走らせとく?」な感じです。
ダメ押しは、夕ラッシュ時の線内折り返し各駅停車が、なぜか6両編製ですからね。
新百合ヶ丘からの数駅だけでも座って帰りたい。
それが座れない。
いや、次の電車を待てば座れますけどね。
昼間に急行を各駅停車化して10両編製の「各駅停車」にするよりも、ラッシュ時に10両編製にしないで、何の意味があるのやら。
車両のやりくり面で、それができないのは分かります。
でも、もし仮に本気を出すならば、10両編製化するべきなのです。
だから、対京王で考えると、小田急は本気を出さないのではなくて、本気を出せないのだと思っています。
ワタシダ
が
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都営線よりもメトロの方が遥かに運賃が安いので、小田急区間の高運賃も相殺されていた。
向ヶ丘遊園で折り返す準急をみるたびに、せめて多摩センターまでは延ばせないのかと感じてしまっている。
ワタシダ
が
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その中でも多摩センター新宿間での京王との競合は一目でわかるので、複々線化後にあからさまに京王からのピンポイントの利用者奪取を目論むようなダイヤを組んだ理由は株主対策にあったのかなと考えてます。
小田急は本気で京王から旅客を奪えるとは思ってないし、仮に大量に流入したら町田方面からの輸送に支障をきたすので、株主の目を気にしつつ、過剰投資にならない程度に落ち着かせたいのでしょうね。
ワタシダ
が
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運賃は都営線よりもメトロの方が遥かに安いので、小田急分の運賃のハンデも相殺したまさに京王キラーの列車だった。
向ヶ丘遊園で折り返す準急を見るたびに、多摩センターまで伸ばせないものかと思ってしまっている。
ワタシダ
が
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ワタシダ
が
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1番利用客の多い小田急多摩センターの利用客数ですら5万人満たないので、どうしても利便性を求めるのでしたら安くて速達性でも朝ラッシュ以外は優位な京王相模原線を使ってください…と思う人が大多数だと思います。
日中の多摩線急行も、大多数は新百合ヶ丘で接続する快速急行に乗り換える人が多いので、千代田線直通以外は多摩線に固執しなくても良いかと思います。
ただ日中町田発着6両急行が、立ち客多数で混雑しているという程乗っているわけでもないので、運用の都合を考えたら快速急行の止まらないサバー区間の速達輸送も考えて、現状の多摩線折り返しがベストなんでしょうね。
日中多摩線10両は輸送力過剰に思えますが。
ワタシダ
が
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ただ、日中に1時間に1本でも良いので、例えば栗平・登戸通過の多摩快急を運転する。新百合ヶ丘↔新宿はロマンスカーの直ぐ後を追うとか、ダラダラ運転にならないような工夫したダイヤにする。
こうしたことで麻生区地区の利便性だけでなく、多摩ニュータウン↔新宿での競合にも、京王に対して楔を打ち込んでおくぐらいはあっても良いように思います。
ワタシダ
が
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(過去に橋本急行と都営新宿線急行が1本化されて便利だったが)
京王は都営新宿線直通でも、一応は"新線新宿"を通るので、新宿へ向かうのは可能(地下2,3階深くなるだけの問題)。
更に京王が対抗意識が出てくれば、京王ライナーの都営新宿線始発も考えられるだろう。
ワタシダ
が
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ワタシダ
が
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昼間なんて元々大した需要ないから、以前の日中毎時9本は明らかにやりすぎだった。
あれじゃ京王から多少シェア取ったとこで儲からんでしょ、という感じだったし。
通勤急行でボリュームゾーンのラッシュを取って、昼間は最低限の本数で沿線需要と、千代田線や京王特急の間の隙間需要をとりにいくのは賢いし、洗練されてきたということなのかも
ワタシダ
が
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一方、小田急も小田急で小田原線・江ノ島線において無理に湘南新宿ラインに対抗するよりも沿線の利用者を確実に囲い込む戦略にシフトしたと考えられ、その流れで多摩線も地域輸送に徹する方針に切り替えたのかもしれませんね。
ワタシダ
が
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国鉄vs東武の日光がいい例ですが、東武がガチになって勝ったものの、日光の観光輸送にそんなにメリットはなく、最後は東武が泣きを入れてJRに直通列車を運転してもらう始末。
多摩ニュータウンなんて高齢化でそんなにメリットないんだから、メインはケチ王にまかせて小田急は高みの見物にするのも、アリかも?
ワタシダ
が
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小田急は自社グループも開発に参加し、今も新築物件が出る多摩線の麻生区区間重視になっている気がするし、
新百合ヶ丘の不動産業界もそういう見方の人が多い。
多摩ニュータウンは、人口高齢化が進み、
再開発に成功した団地もある一方で、ゴーストタウン化しつつある団地もある。
また中央や大妻の都心回帰と恵泉の廃校予定(現在の4年生で最後。留年者がいるため来年3月の閉校はないとのこと)で
今後大学生の利用が減る方向もあって、多摩ニュータウンは成長市場でなくなっている気がしてならない。
ワタシダ
が
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それなのに、千代田線の計画は世田谷通りを通すとか、喜多見で分岐して多摩ニュータウンに向かうとか、迷走する割に「新宿を経由しない」という点には変化が無く、小田急もそれに追従した形になったためと、多摩ニュータウンの構想が縮小されたこと、また予想以上に都市(特に住民)の老化が進んだことから、多摩線の位置づけ自身が迷走しているとすら言えそうです。
京王は新線も新宿を通るので、もはや小田急はライバルとすら思ってないかもしれません。未来の見通しが甘すぎる小田急の悪いクセが出たようにも思えます。
ワタシダ
が
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多摩センターや永山の乗降客数は京王の方が多いのですが、京王は南大沢や橋本といった西側の需要も大きく、上り方面に至ってはホームの待ち人数など、小田急の方が多いと感じる日もあります。
このエリアの特徴として、新百合ヶ丘や調布から下り方面に向かう需要も大きく、適度に使い分けている印象です。
ワタシダ
が
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ワタシダ
が
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鉄道ダイヤの点では、京王が調布で相模原線内発着列車と本線特急との接続を行う一方、小田急では新百合ヶ丘で快速急行と多摩線発着列車の接続は対新宿のみで、新宿発列車では相互接続がとられていない点も気になります。
注力している川崎市内の多摩線駅とは、グループ会社がマンション分譲をした五月台、栗平あたりを指しているのだと思いますが、ここは京王相模原線という明確な競合が存在しないエリアですね。負けるリスクが低く、オダキューOX五月台店や栗平店のように利用者を囲い込むこともできます。嫌なものですが、サラリーマン的発想だと、失敗しづらく評価に悪影響しない安全パイを取りに行く発想だとも言えそうです。
ワタシダ
が
しました
また、当初の計画では西武も多摩川線を延伸する形で多摩センター方面に乗り入れる予定でしたが、武蔵境で接続する中央線への混雑問題から頓挫してしまいました。これももし実現した場合、国鉄は三鷹〜立川間の複々線化に向けた対応が急がれたでしょう(中央・総武緩行線の列車にかつて武蔵小金井行きや立川行きがあったのはその名残で、中央本線は昔から複々線化計画に翻弄されやすいことが実感させられます)。
ワタシダ
が
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ワタシダ
が
しました