現在は3形式が在籍し、箱根等の観光地への輸送や、通勤の足としても活用される小田急のロマンスカー。
沿線の利用者にとっては、比較的身近な存在となっており、日常利用の列車という色彩が濃くなりました。

20260808_01

近年においては、車内にコンセントが設置されていることが珍しくなくなりましたが、ロマンスカーにも追設が進められています。
前回の調査から2年ほどが経過しましたが、設置状況に変化はあったのでしょうか。

最新のコンセント設置状況

2017年度にリニューアルを行った30000形において、ロマンスカーでは初めてコンセントが設置されました。
製造段階では、2018年にデビューする70000形への設置が初の事例で、この時期からコンセントを設ける流れが出てきたといえます。



2年ほど前に調査をした際、ロマンスカーにおけるコンセントの設置率は41.7%でした。
その後、追加設置の動きがありましたが、最新の状況はどうなっているのでしょうか。

前回と同様、コンセントの有無を形式ごとに編成単位で一覧化し、追加された編成は太字としました。

【30000形(EXE・EXEα)】
30051F:あり
30052F:あり
30053F:あり
30054F:あり
30055F:なし
30056F:あり
30057F:なし
30251F:あり
30252F:あり
30253F:あり
30254F:あり
30255F:なし
30256F:あり
30257F:なし

【60000形(MSE)】
60051F:あり
60052F:なし
60053F:なし
60251F:なし
60252F:あり
60253F:なし
60254F:なし
60255F:なし

【70000形(GSE)】
70051F:あり
70052F:あり

最近になって、30051Fと30251Fに相次いで設置され、EXEαとなった30000形は全編成に備えられました。
2年ほどで設置率は58.3%に上昇し、半数を超えています。

比較的大変なコンセントの追設

設置率は上がっているものの、コンセントの追設は簡単ではないことが、この結果からも分かります。
既存車両に設置する場合、配線してコンセントを取り付ければよいというほど、単純なものではないためです。

今回設置が行われた30051Fと30251Fでは、他のEXEαと仕様が異なっています。
足元にダクトを追設する工法となっており、改造期間の短縮等を狙っているのでしょう。

MSEでの追設にあたっては、機器の更新も必要になったようで、簡単に進むものではないことが分かります。
最終的には全編成に設置されるのかもしれませんが、車両の本数に余裕があるわけでもないため、改造を行うタイミングの問題もあるのでしょうね。

おわりに

設置率は向上しつつも、MSEを中心にコンセント未設置の車両が残るロマンスカー。
EXEが置き換えられるタイミングで、一気に設置率が上がることになりそうです。