最終的に全ての編成が2両となり、同一グループとして扱われた小田急のABFM車。
2200形、2220形、2300形、2320形の4形式から構成され、先頭車だけで合計46両を誇る陣容となりました。

そんなABFM車ですが、晩年は電気連結器を装備し、他形式との併結運転も頻繁に行っています。
全車両の装備品ではありませんでしたが、どういった状態だったのでしょうか。

1970年代に装備された電気連結器

全ての車両が2両編成の3扉車となり、先頭車ばかりの形式群となってから間もなく、小田急は新塗装化の時期を迎えました。
ABFM車も順次塗装変更が行われ、ケイプアイボリーにロイヤルブルーの帯を巻く、軽快な姿へと変わっていくこととなります。

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写真提供:小田急指令掛川

電気連結器の装備は1974年から始まり、順次各先頭車が改造されていきました。
外見上は電気連結器が目立ちますが、実際には自動解結装置の取り付けに伴うもので、分割併合作業の省力化が目的です。

ABFM車で電気連結器を装備していた車両

各先頭車に装備されていった電気連結器ですが、ABFM車の場合は全ての車両が対象だったわけではありません。
装備が進む時期には、既に4両や6両の固定編成に近い使われ方となっていたため、先頭に立つ車両にだけ取り付けが進められました。

ABFM車において、電気連結器を装備していた車両は以下のとおりとなります。

【2200形】
・デハ2211
・デハ2214
・デハ2215
・デハ2218

【2220形】
・デハ2221
・デハ2224
・デハ2225
・デハ2228
・デハ2229
・デハ2232
・デハ2233
・デハ2236

【2300形】
・デハ2301
・デハ2304

【2320形】
・デハ2321
・デハ2324
・デハ2325
・デハ2328

合計18両が電気連結器を装備していましたが、全体の4割程度だけの限られたものでした。
2220形等の増設運転台には装備されなかったため、結果として晩年は先頭に立つことがなくなっています。

電気連結器の取り付けは短期間で行われましたが、2200形だけはやや遅れての装備だったようです。
当時は多摩線が2両での運行で、主に2200形が充当されていたことから、急いで装備する必要がなかったということなのでしょう。



写真を提供いただいた小田急指令掛川様は、数々の貴重な映像も撮影されています。
YouTubeにて公開中ですので、よろしければそちらもご覧下さい。

おわりに

限られた車両にだけ電気連結器を装備し、晩年は4両や6両を組んで使われたABFM車。
分割併合が盛んな時代には、小田急の車両にとって欠かすことのできないものでしたが、固定編成化が進んだ現代では装備する車両も少なくなりました。