現在も残る車両は全編成がリニューアルされ、98両が活躍を続ける小田急の1000形。
多種多様な陣容だった1000形は、4両と10両が7編成ずつに整理されています。

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そんな1000形ですが、2000年代には純電気ブレーキ化されるという変化がありました。
走行音を変化させた純電気ブレーキ化は、どのように始まったのでしょうか。

1000形で実施された純電気ブレーキ化

小田急初のVVVFインバーター制御車として登場した1000形は、従来車との併結を容易に行うため、電磁直通ブレーキを採用しました。
そんなギャップが面白い車両でもあり、過渡期の小田急らしい車両だったともいえそうです。

1000形は元々低速域まで回生制動が使用可能で、比較的大きなモーター音だったこともあり、停車する少し前に空気制動に切り替わるのがよく分かりました。
しかし、純電気ブレーキが実用化され、停車直前まで回生制動の使用が可能となり、1000形においても採用することとなります。

制御装置のソフトウェアを変更し、純電気ブレーキを使用する1000形が走り始めたのは、2001年10月のことでした。
この変更で1000形はベクトル制御化され、起動時と停車直前の走行音が大きく変化しています。

1052Fから始まった純電気ブレーキ化

3000形が営業運転を開始するより先に、小田急では1000形が純電気ブレーキを使用する車両となりました。
小田急では、3000形が初めて純電気ブレーキを採用した新造車両で、既に車両メーカーから到着している状況でしたが、営業運転は1000形が先行することになります。

最初に純電気ブレーキへと変更されたのは、4両編成の1052Fでした。
1編成だけの特殊な編成ということになったため、運転台にはそれを示す表記がされていましたが、その後本数を増やしていきます。
変更前の編成と8両を組むこともあり、なかなか面白いハーモニーを奏でていました。

年が明けた2002年2月には、1051Fも純電気ブレーキとなって営業運転に復帰します。
このタイミングで、1051Fと1052Fが組むようになり、純電気ブレーキ化済の編成同士による8両で運用されました。
3月には1251Fも純電気ブレーキとなり、順次変更が進められていくこととなります。

製造年次が早い編成を中心に変更が進められ、やがてワイドドア車、8両や10両の固定編成にも波及していきました。
最後まで残ったのは1091Fでしたが、2012年8月に純電気ブレーキとなって営業運転に復帰し、全編成の変更が完了しています。

おわりに

約11年をかけて、純電気ブレーキへの変更が進められた1000形。
数年後からはリニューアルが始まっていることを踏まえると、意外と時間がかかっていたことになりますね。